2020年、宮城県柴田町で、建設会社社長のインド人男性が死亡した事件で、強盗致死などの罪に問われている元従業員の男の差し戻し審が、6月10日、仙台地裁で始まりました。
パキスタン国籍で、建設会社の元従業員、レフマン・アブダル被告は、2020年、柴田町船迫で、別のパキスタン人の男が金品を奪おうと、建設会社の社長のシン・ラカウェンダラさんの首を絞めるなどして死亡させた際、暴行に加わったとされ、強盗致死の罪などに問われています。
一審の仙台地裁は、捜査段階の供述などをもとに、レフマン被告がシンさんの体を押さえたとして共同正犯の成立を認定し懲役23年の実刑判決を言い渡しました。
しかし、控訴審で仙台高裁は、その供述について、通訳による許容範囲を超えた意訳があり「事実誤認がある」として審理をやり直すよう仙台地裁に差し戻していました。
10日に始まった差し戻し審で弁護側は、「別の男がシンさんの首を絞めたことは被告にとって予想外で、止めようとしていた」「犯行について意思は通じ合っていない」などと主張し、改めて無罪を主張しました。
一方、レフマン被告は通訳で異なる内容が伝えられることを防ぐため、黙秘権を行使し、法廷では発言しないとしています。
判決は6月25日に言い渡される予定です。