福井県池田町にある日本最大級のメガジップラインで、地元の高齢者たちが「空の旅」に挑戦しました。最年長は88歳。地上60メートルもの高さから滑り降りるという、長い人生の中でも“最恐”クラスの挑戦を取材しました。
池田町の山あいにある「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ」にある、地上60メートルの高さを滑走する全長約1キロの「メガジップライン」は、日本最大級のアクティビティとして知られています。
2016年のオープンから10周年を迎える今年、施設では新たな企画を始めました。
吉田圭吾アナウンサー:
「今からジップラインに乗るのは地元の60歳以上の高齢者です。還暦オーバーの初体験・初挑戦が始まります」
その企画とは、県内在住の60歳以上を対象とした割引キャンペーンです。
スリル満点のアトラクションで、高齢者をターゲットにするのは意外な感じもしますが…
まちupいけだ・山田高裕さん:
「今までファミリー層や子供を中心に利用いただいていたが、本来はもっと幅広い世代の人に楽しんでいただける場。それを知ってもらいたいという思いで企画をした」
11日からの開始を前に、10日は運営会社が、池田町在住の60歳以上のシニア世代17人を無料の体験会に招きました。
70代が中心で1人を除き初体験…最高齢は88歳の小山充男さんです。
最高齢の小山充男さん(88):
「いっぺんね、乗ってみたいなあと思って。ちょっと今では、体がだいぶ衰えてきたで、ちょっと怖いなっちゅう気持ちもあるんですけど」
かつては建設工事の作業員として森の中で塔に上ったり、ワイヤーを張る仕事に従事していた小山さん。興味はありながらもこれまで体験することがなかったというジップラインに、興味津々です。
いよいよ、準備万端のシニア世代が緊張しながらスタート地点に向かっていきます。
約10メートルの塔を上った所がスタート地点です。
「3・2・1 スタート!」
人生の酸いも甘いも経験した還暦オーバーが臨む新たな境地。期待や不安が入り混じる中、それぞれがジップラインに挑んでいきます。
そしていよいよ、最高齢の88歳の小山さんの番が・・・
小山さん:
「景色が最高じゃこれ!怖くはない、怖くない!」
吉田圭吾アナウンサー:
「米寿にして新たな空の冒険、今テイクオフ!」
最高時速は50キロ!森の中へ飛び出していきました。
山の尾根に張られた全長約1キロのワイヤーで森の上空を飛び、独特のスリルと鳥の視点で壮大な景色が楽しめるジップライン。
小山さんも、無事ゴールに到着。「最高やった!今日はお天気がいいし…見たことないがな。きれいなとこばっかし。池田の最高の景色。同じ年の人も、あいつは乗ったなら俺も乗ってみようかなっちゅう気持ちになるやろうと思います。こんなんなら、もっとはよう来てみてもよかった」
他の参加者も「最高やったな。ベリーグーや!」「いやあ、もう爽快ですけど、今晩夢に出そうです」「何でも経験かなと思って。すごい経験でした」とはつらつとした表情。
まちupいけだ・山田高裕さん:
「元気なシニアの方に飛んでもらえてz、逆にこちらがエネルギーをもらいましたね。鳥の視点で大空を飛ぶということで、心も体も元気になっていただける…そういうところを満喫していただけたら」
子供の頃に戻ったような笑顔で楽しむ姿が印象的だった、シニアたちのジップライン体験。いくつになっても、挑戦する気持ちが人生を豊かにするのかもしれません。
<ジップライン割引キャンペーン>
・7月17日までの平日限定
・通常4200円の体験料が3000円に