夏は車のバッテリートラブルが増加する。2025年の6月から8月にかけてJAFがロードサービスで受け付けた件数のトップは「バッテリー上がり」。なぜ夏にバッテリートラブルが多発するのか、そしてどのように防げばよいのか。様々な車のトラブルに対応するJAFに、自宅でできる簡単なセルフチェック方法を教えてもらった。
なぜ?夏場に多発する「過放電バッテリー」

車に関するトラブルの中で特に多いのが「過放電バッテリー」、いわゆる「バッテリーが上がる」という現象である。2025年の6月から8月にかけてJAFが受け付けたロードサービスの件数は、「バッテリー上がり」が3056件でトップとなっている。
これは、バッテリーの劣化や充電装置の故障、ライトの消し忘れによる放電が続く状況など、さまざまな原因によって引き起こされるトラブルだ。
では、なぜ夏場に特に注意が必要なのだろうか。
JAFロードサービス隊仙台基地 渡邊敬翔さん:
エアコンを使うと、バッテリーに大きな負担がかかります。すると、バッテリーの劣化も早まってしまい、結果として、バッテリーが上がってしまうことになります。
さらに、バッテリーはそもそも温度の変化に弱いという特性を持っている。冬場の厳しい寒さによってすでに弱っている状態のまま夏を迎えることが多いため、夏本番を前にした点検が不可欠となるのである。
自宅でできるバッテリーのセルフチェック
バッテリーのトラブルを未然に防ぐため、JAFの渡邊さんに自宅でも簡単にできるセルフチェックの方法4つを教えてもらった。
セルフチェックは、
・けが防止のため、必ず手袋をすること
・バッテリーからの感電を防ぐため、車のエンジンを切ること
安全のため、この2点をしっかり守った上で実施してほしい。

(1)しっかりと固定されているか確認する
まずはバッテリーの固定状態の確認。本体をゆすってみて、ガタガタしないか確認する。車の振動によってゆるみが生じ、本体がずれてしまうと、傷や穴が開く原因となるそう。
(2)端子の腐食や緩みを確認する
次に、電気が通る端子の取り付け部分を確認する。もし端子付近に白い粉が出ている場合は、腐食が進行しているサインであり、接触不良を引き起こす原因となるため注意が必要だ。
(3)バッテリーの液量が適切か確認する
バッテリー内部の液体の量も重要なチェックポイント。上限と下限の間に液面が入っているか確認をする。液量だけでなく、目視で液体に濁りや錆が発生していないかどうかも合わせて確認することが大切だ。
(4)バッテリーの使用年数を確認する
最後に、バッテリー自体の寿命の確認である。バッテリーは消耗品。JAFでは、2~3年前後での交換サイクルをおすすめしている。定期的な交換が、トラブルを未然に防ぐ鍵となる。
事前の備えで安心なカーライフを

外出の直前にバッテリーが上がってしまうと、その後の予定が大きくずれ込んでしまう。さらに、予定に遅れることへの焦りから、思わぬ事故につながる恐れもある。
だからこそ、暑さ本番を迎える前にセルフチェックを行うことが極めて重要だ。
JAFロードサービス隊仙台基地 渡邊敬翔さん:
夏場は帰省や長距離移動を控えている方も多くいらしゃるかと思います。車を使う直前に点検するのではなく、事前に点検して、より安心・安全なカーライフを送っていただければ。
まもなく迎える夏本番。お盆の帰省やレジャーで長距離移動を計画している方は、トラブルでせっかくの予定を台無しにしないためにも、今のうちに車のバッテリーチェックをぜひ行ってみてほしい。
