子どもたちの間で大流行しているおもちゃに注目しました。それがこちら。握ったり、押したり、伸ばしたりして、独特の触り心地を楽しむ「スクイーズ」です。
このアナログ感覚のおもちゃが子どもたちの生活に欠かせない存在になっているワケ、ブームの背景を取材しました。
お邪魔したのは、小学2年生、明里さんの家。この日は、お友達の縁さんが遊びに来ていました。
2人が夢中になっているのが…この「スクイーズ」です。
机の上に並べてみると…あっという間にいっぱいに!その数、約70個です。
*明里さん(小2)
「とろとろの一個上くらい」
*縁さん(小2)
「すごく気持ちいい」
スクイーズはウレタンやシリコンなどの柔らかい素材でできたおもちゃ。
握ったり、押したりすると、ゆっくり元の形に戻るのが特徴です。
その独特の感触や見た目が人気を集め、SNSでも話題になっています。
Qスクイーズがなくなったら?
*縁さん(小2)
「めちゃ悲しい」
*明里さん(小2)
「無理無理。生きていけない」
なぜ、これほどまでに人を惹きつけるのでしょうか。
話を聞いたのは今年、上半期のベストセラー『科学的に証明された すごい習慣大百科』の著者で、ストレスや行動習慣について科学的な視点から研究・発信を続ける明治大学法学部の堀田秀吾教授です。
*明治大学法学部法言語学者 堀田秀吾教授
「ストレスをためやすい現代の環境において、いわゆる癒し系のおもちゃは非常に マッチしている心が落ちつく道具として流行っているのが理解できる」
堀田教授が挙げた人気のワケは4つの要素です。
1つ目が「安心感」
*明治大学法学部法言語学者 堀田秀吾教授
「モチモチしてゆっくり反発する感触、人間の肌の感触に近い」
幼いころから触れてきたお母さんなどを無意識に連想し、落ち着きを感じるんだそうです。
2つ目は…「癒し」
スクイーズがゆっくり元の形に戻る動きも心を落ち着かせる要因のひとつです。
*明治大学法学部法言語学者 堀田秀吾教授
「ゆっくりな動きは人間は落ち着く」
3つ目は…「刺激」
直接、触れて、感じるアナログ感覚の体験は今や、むしろ新鮮なのかもしれません。
*明治大学法学部法言語学者 堀田秀吾教授
「デジタル優勢の時代、反動として直接触れるもの、新しい刺激に感じてのめり込んでいるる」
最後に「ストレスの解消」です。
*縁さん(小2)
「嫌なこと、心配なことが安心に変わる」
*明里さん(小2)
「癒やされる。お泊まりで両親がいない時とかに、不安な気持ちがなくなる」
*明里さんの母親
「それは初めて聞いた。心を落ち着かせてくれるのはいい」
スクイーズを数多く取りそろえる富山市内のお店です。
飛ぶように売れていました。
*小学4年生
「歯医者のご褒美に買ってもらう。ほとんどの人が持っている」
価格は300円から2600円まで。
人気ランキング3位は肉球などのミニサイズ。キーホルダーとしても持ち歩ける手軽さが人気です。
2位はパンなどの低反発素材のスクイーズ。
そして1位はスイーツをモチーフにしたシリコン系のスクイーズ。
まるで水のような、なめらかな触り心地のものもありました。
*明里さんの弟 陸斗くん(小1)
「料理、お風呂掃除とか」
明里さんの家ではスクイーズを買ってもらえるよう姉弟でお手伝いを頑張っています。
癒しや安心感を与えてくれるモチモチ触覚のおもちゃ。
子どもたちの生活に欠かせないものになっています。
子どもに限らず、大人もはまっているという人、多いです。
握るだけのシンプルなおもちゃですけど、デジタルな時代だからこそ、この触り心地が新鮮なのかもしれません。
堀田教授は、触る時間については一番の脳が疲れてくる夕方以降。
また、集中力を高めたい前に触るといいとおっしゃっていました。
ただ、この流行、人は常に新しい刺激を求めるため、ブームは数か月から1年ほどで落ち着いていくのではないかということです。
