岩手県内で高温による農作物の品質低下が問題となっている中、6月8日に県やJAなどによる会議が開かれ、夏の猛暑から守るための具体的な対策を確認しました。
対策会議には、農家の指導などを行う県やJAの関係者ら約70人が出席しました。
8日は冒頭、盛岡地方気象台から東北の太平洋側の8月までの平均気温は平年より高い、高温傾向が見込まれると報告がありました。
これを受け、会議では農作物の品質低下を防ぐため、野菜については日差しを和らげるシートの活用や水管理の徹底、イネでは夜に水を入れて田んぼを冷やす「夜間かんがい」などに取り組むことが確認されました。
県内のイネを巡っては、県病害虫防除所が4月17日から5月8日まで行った調査で、苗が枯れて育たなくなる細菌病が確認されています。
細菌病は調査した県内の大規模な苗の生産施設のうち16施設で確認され、その割合は、51.6%と平年25.1%の倍以上に達しました。
県は、春先の高温で苗を育てるハウス内の温度が上がったことが一因とみています。
発生が特に目立った花巻市から南の地域では、作り直した苗を6月中旬までに植え終わる見通しで、県は品質や収量への影響は少ないとみています。
県農業普及技術課 三熊有孝総括課長
「気象台の3ヵ月予報で高温(傾向)だということなので、できるだけ農作物の被害がなくなるよう万全を期したい」
県内では2025年に渇水も発生したことから、県は農業関係者に対し水の確保など事前の備えを呼びかけています。