建築現場などでのナフサ由来製品の調達が困難になっている影響で、工事の遅れや中止などが広がっている。悲鳴を上げるエアコン業者を取材した。

「節約しすぎてもきれいな仕事ができない」

ぐずついた天気が続いた福岡県内。福岡管区気象台は6月4日、山口県を含む九州北部地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年並みで前年より19日遅い梅雨入りだ。

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雨に濡れ、一層、艶やかさを増した花びら。北九州市戸畑区の夜宮公園では、約2万本のハナショウブが、見頃を迎え、訪れた人たちの目を楽しませていた。

夏本番を前にひとときの癒し。こうしたなか、毎年この時期から忙しくなるエアコンの設置工事。2026年は、中東情勢を受けたナフサ不足の影響でエアコン関連の資材不足が深刻となっている。

福岡市東区の家電販売店『カノデンキ』によると、エアコン工事で資材不足が顕著となっているのは、架台と呼ばれるナフサ由来のプラスチック製品。エアコンの室外機を安定して設置するのになくてはならない資材だ。

カノデンキの古藤充社長は「いま一番、在庫が足りないのは架台、手に入らなくなっている。メーカーからは2~3カ月前から出荷が制限されると…。約1カ月前からは殆ど入ってこなくなった」と話す。

架台については、当面の在庫量は確保できているものの在庫が切れた場合は、別の資材で応急的にしのがなくてはならない。

また架台のほかにも配線や配管を保護するプラスチック製のカバーやナフサ由来のテープ類も入荷が不安定な状況だ。

「こういうテープは、ナフサ由来と思うが、節約して使わなければと思う。余り節約しすぎてもきれいな仕事ができないので、丁寧な仕事をしていきたい」(『カノデンキ』古藤充社長)。

政府見解とは裏腹 現場に広がる疲労感

中東情勢の影響を把握するため福岡県が6月1日、中小企業81社を対象に行ったヒアリングでは、仕入れ値の上昇と答えた企業が74%、資材の入手が困難と回答した企業も62%に上っている。

政府は、ナフサ由来の製品について「年度を越えて供給継続が可能」と説明しているが、現場では事態の解消に至っておらず疲労感が広まっている。

カノデンキの古藤充社長は「猛暑が続いて去年のように9月、10月でもエアコン設置となれば、資材が足りなくなる。もうこれしかないよと言われるので…」と溜息を吐いた。

(テレビ西日本)

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