国が熊本港の 南側の沖合に1987年から進めてきた防波堤の整備が6月中旬に完了することになり先日 最後の設置作業が報道陣に公開されました。
5月27日の未明、熊本港の岸壁から大型のクレーン船で台船に積み込まれるのは
『ケーソン』と呼ばれるコンクリート製の箱です。
高さ約12メートルの防波堤は熊本港の南側600メートルの沖合にゆっくりと運ばれます。
【熊本リポート】
「大型クレーンが見えてきました~」
熊本港の南側約2・8キロにわたって防波堤を整備する事業が始まったのは1987年。この日設置されたのは40年近くに渡って設置されてきた最後の一基。
まずは潜水士が潜り設置する海底の状況を目視で確認し、目を凝らしても分かりにくいほどゆっくりしたスピードで防波堤が据え付けられていきます。
防波堤が整備される海底は粘土質で軟弱な地盤で、通常は地盤改良に多額の費用が掛かりますが、今回は世界で初めて防波堤本体を据え付けた後に地盤に杭を打ち込むという『世界初』の工法が取り入れられました。
潮の満ち引きで工事を進められる時間が限られるため、長年を要した総工費約200億円の大事業。設置が完了すると防波堤の上の作業員から拍手が沸き起こりました。
【国土交通省熊本港湾・空港整備事務所・木部英治副所長】
「防波堤の完成で、船の安全に貢献できる」
船舶の安全な航路を確保することで、熊本港の新たな貨物需要への対応の幅が広がることが期待されています。