カメラは富士山の麓で起きた“危険行為”を捉えていました。

多くの車が行き交う「自動車専用道路」を疾走していたのは進入禁止のはずの“自転車”。

しかも2台が連なるように走っています。

この映像は5月30日、山梨・富士吉田市にある東富士五湖道路で撮影されたもの。

車のすぐ横を自転車で走行していたのは“外国人観光客”だといいます。

インターチェンジから進入した外国人観光客は、自動車専用道路を少なくとも約1.2km自転車で走ったとみられます。

今、富士山のふもとでは外国人観光客が高速道路などに誤って進入するケースが相次いでいるのです。

4日に取材班が向かったのは、山梨・富士河口湖町。

多くの外国人観光客が富士山を自転車で体感しようと“サイクリング”を楽しんでいました。

外国人観光客からは「日本が大好き」「素晴らしいね。世界で一番いいところだよ」「きょうは自転車を借りて河口湖周辺を巡るわ」「(自転車は)とても便利だね」などといった声が聞かれました。

利用していたのは“レンタサイクル”。

この店では、外国人に自転車を貸し出す場合は事前に必ず交通ルールを説明するといいます。

レンタサイクル店担当者:
多くのお客さんがちゃんとルールを守って自転車を正しく乗っていると思う。

では、5月の外国人観光客2人の自動車専用道路進入は、どうして起きたのでしょうか。

インターチェンジには、“自転車の進入禁止”を示す看板が設置されていました。

しかし、自動車専用道路に進入した外国人観光客2人は、地図アプリの案内に従ったというのです。

河口湖周辺で自転車に乗る多くの外国人観光客は地図アプリを利用していました。

自転車に乗る外国人観光客:
地図アプリを使っている。高速道路には乗らない設定にしているから、この辺りを走るつもりだよ。

警察によりますと、山梨県内の高速道路などに自転車で誤って進入した人は、2026年は半年間で14人。

2025年の26人とあわせて全員が外国人観光客だったといいます。

一方、千葉・佐倉市の高速道路でも“誤進入”が。

目の前に現れたのは、高速道路に“いるはずのない”自転車。

乗っていたのは外国人男性だったといいます。

警察によると、男性には土地勘がなく、誤って高速道路内に入ってしまったということです。

専門家は、自転車の誤進入を防ぐには、現場で外国人観光客に地図アプリの使い方を指導することが必要だと指摘します。

交通事故鑑定人・中島博史氏:
ナビゲーションアプリに慣れていない方が(設定が)自動車のままでルートを検索し、自動車専用道路に入ってしまうというようなケースが多いのではないか。必ず自転車の場合には“自転車用のナビゲーション設定にして使ってください”と現場での指導が必要だと思う。

富士山麓で相次ぐ“自転車の誤進入”。

NEXCO中日本は、レンタサイクル店に英語や中国語、韓国語などで書かれたチラシを配り、注意を呼びかけています。