秋田・北秋田市の秋田北鷹高校吹奏楽部は、31人という少人数ながら豊かで迫力ある音を響かせる実力校だ。東日本大会でも結果を残したチームは、新体制でも着実に成長。学年を越えた信頼関係と積み重ねた努力を武器に、夏の大舞台へ向けてさらなる高みを目指している。
少人数でつかんだ全国レベルの成果
秋田北鷹高校吹奏楽部は、部員31人で活動する小編成のチームだ。
2025年には小編成部門で県代表に選ばれ、東北大会で金賞を受賞。さらに東日本大会へ進み、全国レベルで銀賞に輝いた。
まとまりの強さが際立った前年度のチーム。その流れを引き継ぐことに不安もあったと、松橋煌介部長は振り返る。
学年を越えて言い合える強さ
新体制となった2026年のチームは、違った形で力を伸ばしている。
松橋部長は、現在の雰囲気について「一人一人が明るく仲が良いので、1学年下の人も先輩に対して、ここがこうだよと言える。互いに言い合うことができるので、技術が高まり、雰囲気が良くなっていると感じる」と語る。
上下関係にとらわれずに意見を交わせる環境が、個々の演奏力を引き上げ、結果として全体の完成度を押し上げている。
31人が生み出す“圧倒的な音”
この部の大きな特徴は、その音量と迫力だ。
合奏をまとめるコンサートミストレスを務める3年生の工藤美凪さんは、プレッシャーとやりがいについて、「プレッシャーはあるが、パートリーダーの3年生が協力してくれるので、いつも緊張してやっているわけではない。協力があってこそ成り立っている感じがする」と話す。
その上で、チームの強みとして「少人数ながら結構音量が出せるところ、馬力があるところ」と力強く語る。
一人一人の音がしっかりと支え合い、少人数とは思えない厚みのあるサウンドを生み出している。
受け継がれる部訓「素直・謙虚・努力」
新入生9人を迎えたチームは、5月の定期演奏会で新体制としての手応えをつかんだ。
現在は7月に開かれる全国高校総合文化祭(あきた総文2026)に向けて練習を重ねている。
松橋部長が大切にするのは、代々受け継がれてきた部訓だ。
「吹奏楽部の部訓があり、『素直』『謙虚』『努力』。素直な気持ちを持って取り組んで、謙虚な態度で謙虚な姿勢で行動して、何より努力する。この3つのことを心がけて日々活動している」と語る。
その言葉通り、地道な積み重ねがチームの土台を支えている。
次の舞台へ 響きを磨き続けて
パート練習の後の2、3年生による合奏では、工藤さんを中心に音が一つにまとめられていく。互いに支え合いながら作り上げる音は、人数以上の広がりと迫力を持つ。
少人数だからこそ生まれる結束と、率直に言い合える関係。この強みを武器に、秋田北鷹高校吹奏楽部は次の舞台へ挑む。
磨き続けた音が大舞台でどう響くのか、その一音一音に注目が集まる。
(秋田テレビ)
