首都圏の朝の通勤・通学時間帯を直撃した台風6号。
激しく降りつける雨の中歩いていくと、その先には濁流となって流れる川が。

東京・目黒区と品川区を流れる立会川では、滝のような白波を立て増水した水が激しく流れ危険な状態となっていました。

東京都内では、5つの川で「レベル4 氾濫危険警報」が発表されました。

その1つが、桜の名所として知られる目黒川です。

3日午前8時ごろの目黒川の様子を見ると、普段より水位が上昇し、川の流れも速く、濁っていることが分かります。

国交省によりますと、午前8時前に氾濫危険水位を超過したということです。

東京都が設置した監視カメラの映像からも、目黒川の水位が上昇し、氾濫危険水位まで上がっているのが分かります。

三鷹市と世田谷区を流れる一級河川「野川」でも水位が上がり橋に迫っていました。

午前9時半過ぎの野川の様子を見ると、水の流れが早くなり、多くの水草もなぎ倒されてしまっていることが分かります。
通常であれば遊歩道で歩くことができますが、その大部分は水につかって歩けない状態になっていました。

普段はグラウンドとして使用されている河川敷は、ネットが半分以上水につかり、貯水池として本来の役割を果たしていました。

川の水は川岸ギリギリまで迫っていました。

午前8時25分に「レベル4 氾濫危険警報」が出された新宿区や中野区などを流れる神田川でも危険な高さまで水位が上昇。

通行人は「中野富士見町から駅降りて歩いてきたら、道路よりも川の方が高いんですよ。氾濫するんじゃないかと心配なんです」と話しました。

警戒水位を超えていたのは、杉並区を流れる善福寺川です。

午前7時40分ごろは水位は警戒水位を下回っていましたが、あっという間に増水し、わずか20分後には警戒水位を上回り周辺の住宅に迫っていました。

世田谷区の等々力渓谷では谷沢川が氾濫し、渓谷内は立ち入り禁止になっていました。

午後3時ごろには、都内の河川に出されていた氾濫警報は全て解除されました。

東京都には一級河川だけでも92本、二級河川を合わせると100本以上の川があります。

さらに、小さな支流や暗渠(あんきょ)となったものまで含めると、網の目のように川があり、大雨の際には注意が必要です。

帝京平成大学・小森次郎教授:
川の周りの土地が都市化をうけコンクリートで覆われたり、すぐに降った雨が集まりやすい。急激に氾濫危険警報になったということがいえると思います。

3日、東京都心の午前10時50分までの6時間降水量は153.5mmを観測し、6月の観測史上最大となりました。

東京・お台場では、階段を滝のように雨水が流れ落ちていました。

傘で体全体を覆うように歩く人や、車道は一部で冠水していました。
大きなトラックが通過すると、たまった水が波打ち、歩道にまで波が押し寄せてきました。

関東各地では停電の被害が発生し、警察官が手信号によって車の誘導を行っていました。
東京都では一時、立川市で約510軒、昭島市で約400軒が停電しました。

6月の台風は首都圏に大きな爪痕を残しました。