台風6号の影響で、あす3日の福島県内は浜通りを中心に大雨や強風が予想されます。福島テレビの斎藤恭紀気象予報士は、今回の台風の接近を「事実上の出水期(しゅっすいき)の始まり」と位置付けており、道路冠水や土砂災害への警戒、そして急激な気温低下による体調管理を呼びかけています。

■局地的な荒天に油断禁物
今回の台風6号は、2019年の東日本台風(台風19号)のように県内全域に甚大な被害をもたらすタイプではありません。斎藤気象予報士によると、今回のコースや性質は「2000年7月8日に県内に影響を与えた台風3号」に非常によく似ているとのことです。

当時は、いわき市平で総雨量148ミリを観測し、がけ崩れや床下浸水などの被害が出たほか、郡山市でも激しい雨に見舞われました。
今回の台風も移動速度が速いため、荒天の時間帯は半日程度と比較的短い見込みですが、台風の中心に近い浜通りや地形の影響を受ける山沿いでは、短時間で急激に状況が悪化するおそれがあり、油断は禁物です。

交通機関にもすでに影響が出ています。JR東日本は、あす3日の夕方前~夜にかけて東北本線(黒磯~福島)や常磐線(一部区間)など、県内主要路線の一部区間で運休や本数見合わせを発表しています。また、道路では国道49号のいわき市内(いわき三和IC~いわき中央IC周辺など)において、あす正午以降に雨量による通行止めの可能性があるため、最新の交通情報に注意してください。

■あす3日の天気
【会津地方】
会津盆地での災害発生リスクは低いとみられます。ただし、栃木県境(南会津など)では100ミリ以上の雨が降る可能性があり、もしかすると土砂災害などが発生するおそれもあります。最新情報に気をつけてください。

【中通り北部】
福島市周辺など盆地でのリスクは低いですが、栗子、高湯、土湯といった山沿いでは総雨量が100ミリを超える雨量となるおそれがあります。なお、国道13号栗子峠の通行止め規制値は180ミリのため、今回の雨による通行止めまではないという見立てです。

【中通り中部】
冷たい雨がしとしとと降り、気温が全然上がりません。きょう2日の蒸し暑さを体験した後の17℃〜18℃という最高気温は、体にかなり堪える寒さになりそうです。服装には十分注意してください。また、午後は1時間に10ミリ以上のザーザー降りになる時間帯もある見込みです。

【中通り南部】
中通りの中で最も風が強く、雨が降るエリア(県南)です。午後からは北風が10m/sくらい、瞬間的には15m/s以上の風が予想されます。あすの夕方の帰宅時間帯は傘をさせないほどの強風になるため注意が必要です。雨量も50ミリ〜100ミリくらいの見込みです。

【浜通り】
カッパ(レインコート)でお出かけしていただくか、夕方はあまり出かけないほうがいいほどの荒天が予想されます。昼前から風雨が強まるでしょう。いわき周辺などでは道路冠水発生の可能性があります。特にあすは午後6時ごろに満潮を迎えるため、夕方ごろに川の水が逆流してくるタイミングと強い雨が重なり、内水氾濫などが発生する可能性があります。

■週末はすっきりしない梅雨の空に
台風が通過した後も「台風一過」の五月晴れとはならず、週末にかけては前線の影響で梅雨らしいすっきりしない天気が続きそうです。天気は徐々に回復傾向へ向かいますが、ヤマセ(冷たい偏東風)の影響を受けるため、気温はあまり上がらない見込みです。季節の変わり目、体調を崩さないようにお過ごしください。

※2026年6月2日放送の福島テレビ・テレポートプラスの天気コーナー「福テレ空ネット」より。気象情報・交通情報は放送時(午後6時半時点)のものです。最新の情報を確認してください。

福島テレビ
福島テレビ

福島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。