福島市でクマが人に相次いで襲いかかり、4人がケガをした。クマは工場に居座り、現場周辺は長時間にわたり緊張感に包まれている。
■襲い掛かるクマの姿
クマが出没し次々と人を襲ったのは、福島駅から直線距離で約3キロ離れた福島県福島市の笹木野駅周辺。
従業員2人が襲われた福島製鋼に設置されていた防犯カメラの映像には、逃げる従業員を執拗に追いかけるクマの姿が映されていた。後ろから従業員を引きずり倒した後、窓ガラスを破り一時は建物内部にも侵入した。その後3人を襲い、別の工場で居座ったクマ、現場周辺は緊張感に包まれた。
■4人が襲われる
警察などによると、3日午前6時30分ごろに「福島製鋼の敷地内にクマが出て、従業員が襲われた」と通報があった。この場所では20代と60代の男性従業員が2人が襲われた。
さらに、その10分後には800mほど離れた別の事業所の敷地内で60代の男性従業員が、近くの住宅で80代の女性が立て続けに襲われた。
周辺では、5月28日にもクマが目撃されていて、同じ個体とみられている。
■目撃者語る 緊迫の状況
人を襲うクマを目撃した人は「門の前の所で守衛さんがクマに乗っかられていた。窓を開けて『クマだ―、クマだー」と。そしたらクマがびっくりして、たまたまだけど敷地内に行った」と当時の状況を語る。
その後、守衛のもとに駆け付けると「顔と手と足とかまれていたみたいで、顔から血がダラダラと。私もすぐに救急車と消防車を電話して」という。
その後、クマは…「工場の屋上に出たり引っ込んだりしているのを約30秒間くらいですかね、見ました」
■夜間の緊急銃猟も検討
クマを捕獲するため、工場内には箱ワナを設置し、猟友会や警察などが周辺を警戒。福島市は緊急銃猟を決め、猟友会のハンターが建物の中に入っているという。
福島市の馬場市長が取材に応じ「麻酔銃による発砲を試みました。命中はしていますが、それがなかなか効かず、いまもなお逃げている状況です。いまも緊急銃猟の体制であると伝えたく、安心・安全の確保を取ってほしい」と語った。
まだクマの確保に至っていないことから、近くの野田小学校と野田中学校では、3日の対応を検討しているという。
関係者によると、これまでに麻酔銃を1発打ちクマに当たっているが、大人しくなっていないということで、夜間の緊急銃猟も視野に検討中だとしている。