白黒パッケージのポテトチップスが5月29日、全国で初めて店頭に並んだ。中東情勢の先行きが依然読めない中、ナフサ不足による包装資材の値上がりや品薄が、果樹園やパン店にも広がっている。
札幌のコンビニに“初登場”
カラフルなお菓子が並ぶ売り場でひときわ目を引くのは、白黒パッケージのポテトチップス。

5月29日午後5時半頃、北海道・札幌市内のコンビニエンスストアで、白黒パッケージのポテトチップスが全国で初めて店頭に並んだ。

身近な物にも忍び寄る中東情勢の影響。
アメリカ政府関係者は28日、アメリカとイランの交渉担当者が停戦を60日間延長し、核問題を協議する「覚書」の締結に暫定的に合意し、トランプ大統領の最終承認を待っていると明らかにした。

一方、イランのタスニム通信は、イラン側は「覚書」の文案について最終決定していないとして、暫定合意の報道を否定している。
さくらんぼ農家「苦慮」
中東情勢の先行きが読めない中、福島県では名産品の1つ、さくらんぼが赤く色づき始めていた。
取材班:
福島市の「まるえ観光果樹園」では、あと約10日でサクランボの収穫が始まります。

フルーツ王国ふくしまのトップバッター、収穫を間近に控えた「さくらんぼ」にも中東情勢の影響が及んでいた。
まるえ観光果樹園・服部栄園主:
パック類も6月あたりから20%から30%上がるんじゃないかという連絡・情報がきている。さくらんぼとかブドウとか桃の値段というのは、そんなに変わらない。(価格を)上げることもできないし、なかなかそういうところで苦慮している。

中東情勢の悪化によるナフサ不足で、6月からフルーツの販売や発送に欠かせないプラスチック製品が値上がりするという。
まるえ観光果樹園・服部栄園主:
(中東情勢が)早く落ち着いて価格が安定してもらわないと、我々農家も大変。
パン店は袋不足と小麦高騰で悲鳴
中東情勢の影響は、新潟県でも出ていた。

看板商品の食パンをはじめ、約80種類以上のパンや焼き菓子などが並ぶ新潟・長岡市で人気のパン店「ドルチェ・ヴィータ」だ。
ドルチェ・ヴィータ 青野外四さん:
包装するために使っている袋だとか、パンを一つ一つ包装するために使っている袋。こういったものにかなり影響が出てきている。

数カ月前からパンを包装する袋やパンの型崩れを防ぐプラスチック容器、そして持ち帰り用のプラバッグなど、ナフサ由来の製品が手に入りづらくなっているのだ。
ドルチェ・ヴィータ 青野外四さん:
入らないというところまではきていないが、やっぱり数はだいぶ少なくなってきている。

入荷した場合でも、これまでと比べ約1.5倍の価格に跳ね上がっているという。
こうした状況に、ドルチェ・ヴィータでは5月1日から持ち帰り用のプラバッグを3〜5円値上げ。買い物客にはエコバッグの活用を呼びかけている。
ただ、店にはさらなる悩みがあった。石油製品の不足・高騰に加えた、小麦価格の上昇だ。

製粉大手のニップンや日清製粉ウェルナは、8月1日から小麦粉やパスタなどの値上げを発表した。
資材などの高騰に加え、政府による輸入小麦の売り渡し価格が引き上げられたことが要因だ。

ドルチェ・ヴィータ 青野外四さん:
ダブルパンチ、トリプルパンチというような感じです。
(「イット!」5月29日放送より)
