シンガポールで行われていたアジア太平洋地域などの国防トップらが参加するアジア安全保障会議が閉幕しました。
会議ではアメリカの中国に対する発言がトーンダウンする一方、日中間の溝の深まりが浮き彫りとなりました。
アジア安全保障会議は29日から3日間の日程で行われ、40カ国以上の国防担当の閣僚や軍の高官が出席しました。
アメリカのヘグセス国防長官は演説で中国の軍備増強をけん制し、同盟国などに防衛費の増額を求めました。
ただ、焦点のひとつだった台湾問題については、具体的な発言はありませんでした。
ヘグセス氏は2025年の演説で「台湾侵攻は壊滅的な結果をもたらす」と述べ、中国をけん制しましたが、5月に行われた米中首脳会談を受け、言及を避けたものとみられます。
一方、2年連続で董軍国防相が欠席した中国は、代わりに代表団を率いた人民解放軍の少将が日本を名指しし、「侵略の歴史を覆そうと企てている」などと批判しました。
これに対し小泉防衛大臣は演説で、中国を念頭に日本を新型軍国主義だとする主張について「事実ではない」と反論するなど、関係改善の糸口が見えないまま閉幕しました。