「女子高校生が橋から落ちたかどうかを私は見ていないので状態がわからなかった」(内田梨瑚被告の供述)

 遺族へ深く一礼し、正面に向いて一礼。

 内田梨瑚被告(23)が5月29日、被告人質問で証言台に立ちました。

 北海道旭川市で2024年、全裸にされた女子高校生が橋から落とされ、殺害された事件の裁判。

 これまで、検察側が首謀者と指摘する内田被告と、共犯の女(当時19歳)の主張が真っ向から対立しています。

 「梨瑚さんの調書はでたらめで、全部作り話で最初から最後まで全部ウソです」(共犯の女の証言)


 女子高校生が命を失うまで橋の上で何があったのか。

 内田被告はこのように語りました。

 「共犯の女が全裸の女子高校生を土下座させた後、馬乗りになっていました」(内田被告の供述)

 暴行した後、女子高校生に背を向けて立ち去ったと説明。

 「共犯の女が『梨瑚さんもう行きましょう』と言っていました。女子高校生が橋から落ちたかどうかを私は見ていないので状態がわからなかった」(内田被告の供述)


 一方、27日に出廷した懲役23年が確定している共犯の女。

 「一番の償いは私たちの死のみだと思います」(共犯の女の証言)

 彼女が語った橋の上での様子はこのような状況でした。

 「(内田被告は)顔を靴の裏で5、6秒踏んづけたり髪の毛を引っ張ったりしていました」(共犯の女の証言)

 2人からの暴行を受けた後、橋の欄干に川の方を向き座らされたという女子高校生。

 「ふー(深呼吸)」(女子高校生)

 「女子高校生は、1回だけ大きく深呼吸して体を前に傾けました」

 「その瞬間に、梨瑚さんは女子高校生の肩甲骨のあたりを両手の手のひらで押しました」

 「私の前から一瞬で消えました」

 「キャーという高い叫び声が聞こえました。その後『バン』という音が聞こえた。何かにぶつかった音。川に落ちた音だと思いました」(いずれも共犯の女の証言)

 女子高校生の転落には関与していないとし、橋から戻るときに叫び声と「ダンッ」という音が聞こえたと証言した内田被告。

 橋の欄干で『内田被告』が女子高校生を、両手で押して転落させたと証言した共犯の女。

 2人の主張は大きく違っています。

 さらに弁護側の質問に。

 「警察や消防に通報しようと思わなかったのですか?」(弁護側)

 「考えはしました」(内田被告)

 「悪いことをしたという気持ちはありましたか?」(弁護側)

 「ありました」(内田被告)

 「逮捕されるまでどんな気持ちで過ごしていましたか?」(弁護側)

 「この先どうなるのだろうと思っていました」(内田被告)          

 内田被告は法廷から退廷するとき、すでに退席した遺族の席に向かい一礼しました。

北海道文化放送
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