北海道旭川市の橋から女子高校生を落下させ殺害した罪などに問われている女の裁判が5月29日に旭川地裁で開かれ、被告人質問が行われました。

 内田梨瑚被告(23)は2024年、旭川市で全裸にした女子高校生を橋から落とし殺害した罪などに問われています。

 内田被告はこれまでの裁判で「殺意はなかった。橋から落下させていない」と主張していました。

 一方、当時19歳で”舎弟”と呼ばれていた共犯の女(懲役23年が確定)は「内田被告が被害者の肩甲骨あたりを両手の手の平で押した」と述べ、「内田被告の調書は最初から最後まで全部嘘だ」と主張し、内田被告と真っ向から対立していました。

 29日の裁判では午後から内田被告への被告人質問が行われました。

 内田被告は、マスクを外して口の周りをハンカチでふき、口をぎゅっと結んで証言台へ向かい、遺族へ深く一礼したあと、正面向いて一礼しました。


■弁護人から質問

 <以下、弁護士の質問に対する内田被告の証言>

 自身のラーメンを食べている写真が無断で被害者に使われたことを知って、写真を使っている人は私のことを知っている人なのかどうなのかと、何が目的なんだろうと思った。

 被害者から『いい写真だと思って使った』などと説明されたので『いい写真だから使っていいと思ってんの』と伝えたところ、相手は笑っていた。写真使った理由や目的を知りたいと思った。

 『親に話したい』と詰め寄ると、被害者の方から『お金を払うから許してほしい』と言ってきた。

 その際、被害者側から50万円という金額を提示されたので、最終的には金銭的に金で解決するのかなと思った。

 その後、被害者のいる留萌に行くことになったが、被害者のスマホからラーメン写真が消えているか確認したかった。また相手に確認することなく投稿する行為をしたことを親御さんに伝え注意したかった。目的は金ではなかった。

■被害者が大きな態度だったので、とっさに手が出てスマホを取り上げた。

 被害者とは電話で、待ち合わせ場所である留萌の道の駅に来いよとか、ジャージ着てきた方がいいとか、今どこ?とか、そういうことを話した。道の駅を決めたのは被害者。

 留萌の場所がどこかは知らなかった。仲間を連れて行ったのは、1人で行くのは退屈だったから。

 被害者も誰か連れてくるかと思ったら1人で来てビックリした。怖くないのかなと。勇気あるなと思った。

 被害者は4000円を持っていた。4つ折りにした札を車の中で渡されたので、車の運転席かどこかのポケットに入れた。金は被害者の気持ちだと思った。

 被害者は『すみません』と言っていたが、本当にそう思っているとは感じられなかった。大きな態度だった。

 助手席のシート深く座って両腕をひじ掛けの上に置いていたので『その態度はおかしいでしょ』と言った。

 とっさに手がてて、スマホを取り上げた。

■神居古潭へ…「死にたい」と言っていたので、本当か確かめたいと思った

 被害者とは月々5万円、50万を分割で払うことでまとまった。

 途中、コンビニに寄ったのは、自分がトイレに行きたかったから。被害者も車を降りるとは思わなかった。

 被害者がコンビニに助けを求めたので、警察がくると思った。

 その後、神居古潭に行ったのは、もう一度、被害者と話したかったのと、自分自身が落ち着きたかったから。

 50万分割払いに不満があるから、コンビニに助けを求めたと思った。

 神居古潭では、被害者が『死にたい』とばかり言っていたので、本当かどうか確かめたいと思った。

 本当に死にたいならば、服を脱ぐことも平気なのではないかと思った。本当に服を脱いだときはビックリした。

 土下座させて、その様子を撮影したが、被害者の携帯ではなく、自分の携帯で撮影したとばかり思っていた。

 その後、一緒にいた当時19歳の”舎弟”女が被害者に馬乗りになっていた。


■「内田被告が被害者の体を押した」とした”舎弟”の証言を否定

 29日の裁判は、午後5時前に終了しました。

 内田被告が被害者の体を押して橋から落としたのかどうか―

 橋の上でのことについて聞かれた内田被告は、「橋から落ちたかどうかは私は見ていない」と述べ、当時19歳の女が「内田被告が肩甲骨のあたりを両手で押した」とした証言を事実上否定しました。

 判決は6月22日に言い渡されます。

北海道文化放送
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