いよいよ6月12日に開幕するサッカーW杯。27日には日本代表の背番号が発表されました。その背番号と名前、つまりネーム・ナンバーを作っているのが福井の会社です。選手のユニフォームを仕上げるのに大忙しの現場から、田丸萌夕希アナウンサーの中継です。
<中継>
福井市にある熱転写ラベルやプレス機の製造を手掛ける「ジャパンポリマーク」という会社に来ています。
ショールームには歴代の日本代表ユニフォームがズラリと並んでいて、W杯モード一色。27日には代表メンバーの背番号が発表されました。
いよいよ、代表メンバーのユニホームに背番号や名前を転写されます。
「薄い・軽い・剥がれない」
このワードが、製造工程において大切なポイント。「熱転写フィルム」という「熱」と「圧力」でユニホームの生地などに、フィルム上に印刷された絵柄を転写させます。
この会社では、2002年の日韓W杯から今回の大会に至るまで、ずっと日本代表のネーム・ナンバーを作りつづけているんです。
実は、日本代表のユニフォームの生地の総重量は、メーカーから200グラムという明確な目標値が設定されています。
2006年ドイツ大会からルール化されたそうです。
ジャパンポリマーク久保浩章社長「昔は、襟付きだったり2枚重ねだったりと、今と比べると重さの違いが実感できると思います」
大会を重ねる毎に、生地にも改良が重ねられているんですね。
久保社長「はい。軽さに加えて、姿勢補強テープが付いたり、吸汗速乾機能が進化したり、生地がどんどん変わるので、生地が変わる度に、我々も“絶対に剥がれないフィルム”を研究・改良しなきゃいけないので、毎回頭を悩ませています」
今年のデザイン、カッコイイな、としか思ってませんでしたが、その裏には血のにじむ開発努力があったんですね。
そして、今年の「ホーム」と「アウェー」のユニホーム。実は「今年のネーム・ナンバーだけ」にある、これまでにはない秘密があります。
実は、ホームとアウェーでネームやナンバーのフォントが違うんです。
それでは、ここからはユニホームに命を吹き込む、1ミリのズレも許されない「熱転写」をお見せするため、プレス機がある場所へ移動します。
実は、「ジャパンポリマーク」はユニフォームだけじゃないんです。皆さんが乗っている、車の助手席の前やサンバイザーの裏にある「エアバッグの注意ラベル」など生活に欠かせないおなじみのマークをいくつも製造しているんです。命を守るエアバッグのラベルですから、絶対に剥がれてはいけない。その耐久技術が、日本代表のユニフォームにも生かされているんです。
さあ、プレス機の前に到着しました。ジャパンポリマークの真骨頂、1ミリのズレも許されない「熱転写」。緊張の一瞬です!プレス機が降ります。みなさんもご一緒にカウントダウンお願いします。3、2、1…見事、ユニフォームにネーム・ナンバーが入りました!
久保社長「中東情勢の影響で、原材料のナフサが不足・高騰するなど、製造業として非常に厳しい課題と向き合っています。しかし、私たちが魂を込めて作った背番号を背負った日本代表がW杯で大活躍してくれれば、日本中、そして福井に大きな元気が届きます。ぜひ、世界を驚かせてほしいですね」
日本代表メンバーを、文字通り「背中から」後押しする、福井市のジャパンポリマークから生中継でお届けしました。