北海道旭川市で2024年、女子高校生を橋から落下させ殺害した罪などに問われている内田梨瑚被告(23)の第3回公判が5月27日、旭川地裁で開かれました。

 共犯として懲役23年の実刑が確定している受刑者の女が証人として出廷し、「内田被告が被害者の肩甲骨のあたりを両手の平で押した」「私の前から一瞬で消えた」と証言しました。

 受刑者は、自身の裁判でも内田被告が女子高校生の背中を押して川に落としたと供述しています。一方、内田被告はこれまでの裁判で「殺意はなかった。橋から落下させていない」と主張しており、両者の供述は真っ向から対立しています。

 27日の証人尋問で受刑者は、検察側の質問に対し、事件当時の状況を詳細に語りました。当時、被害者の女子高校生は橋の欄干の外側にはみ出た部分で、両手を左右に広げて欄干をつかみ「十字架のような体勢」でいたということです。

 その際、内田被告が「早く落ちろ」「自分で死ねや」とどなり、受刑者自身も「落ちろや」と少なくとも20回以上言ったと証言しました。

 そして被害者が一度大きく深呼吸し上体を前に傾けた瞬間、内田被告が女子高校生の肩甲骨のあたりを両手の平で押したと証言。「私の前から一瞬で消えました」と述べました。

 女子高校生は何かにつかまっていて、受刑者が欄干の隙間から手を伸ばしたものの「ギリギリ届くか届かないかの距離」で、体感で6秒ほどで被害者は「キャー」という叫び声とともに落下し、「バン」という音が聞こえたと、証言しました。

 その後について受刑者は、内田被告が橋の上ではなく駐車場にいたとし、「リコさん、いないです。やばくないですか」と伝えたところ「家に帰りな」と言われたと証言。内田被告の車に乗り移動した後、内田被告が被害者のスマートフォンを操作し始めたとも述べました。

 また受刑者は、遺族の調書や遺体の写真を見たことに触れ「大切な命を奪ったと改めて思った。直接じゃなくても私がこの子を殺した。こんな姿にしてしまった」と声を絞りました。一方、内田被告の調書については「でたらめで全部作り話。最初から最後まで全部ウソです」と強い口調で述べました。

 さらに受刑者として過ごす今の気持ちを問われ、声を詰まらせながら「一番の償いは私たちの死のみだと思います」と述べました。

 証人尋問では、受刑者の女と内田被告の間についたてが設置され、互いの姿が見えない状態で行われました。

北海道文化放送
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