マイクロソフトが19日に発売した人気カーレースゲーム『Forza Horizon(フォルツァホライゾン) 6』に、富山の観光名所「雪の大谷」がコースとして登場した。発売前からその再現度が話題を集めており、地元関係者はゲームをきっかけとした新たな誘客への期待を高めている。
■『Forza Horizon 6』に登場した「雪の大谷」のコース
道路脇にそびえる雪の壁 あの絶景がゲームに
「実際よりも迫力あるかもしれない」 立山黒部貫光の営業推進部の西山良太所長は、ゲームの画面を見てそう語った。
19日にマイクロソフトが発売した『Forza Horizon 6』は、実在する日本の絶景を舞台にドライブやレースを楽しめるタイトルで、シリーズ6作目にあたる。国内外に多くのファンを持つこのゲームで、発売前から特に注目を集めていたのが、立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」をモチーフに制作されたコースだ。
道路の両側に高くそびえる雪の壁、そこから突き出た除雪用のポール。西山所長は「実際も雪壁の中からポールが突き出ている。これが折れて突き出ている。めっちゃリアル」と、その精巧な再現ぶりに驚きを隠さなかった。雪の表面の質感や残雪の描写まで忠実に表現されており、「雪の表面の感じとか臨場感あってリアル」とも述べている。
■本来なら走れないコースを、ゲームで体感
発売日の19日、県eスポーツ連合の堺谷陽平会長が立山黒部貫光や富山市のイベント会社などに声をかけ、プレイミーティングが開かれた。
参加者からは「このスピードで実際走れないですよね」「絶対ないですね」といった声も上がった。普段は観光客が歩いて雪の回廊を楽しむ場所を、ゲームの中では車で高速走行できるという非日常感が、体験者を驚かせた。
また、「雪の大谷の上だったりは、絶対普段は入れない場所なので、そういった視点を見られるのは新鮮で面白い」という声もあり、ゲームならではの視点が新たな魅力として受け止められている。
■「日本初」のeスポーツ大会構想も
関係者らはこのゲームを起点として、立山・室堂でeスポーツ大会を開催する構想を温めている。堺谷会長は「標高2000m付近でやっているeスポーツ大会は世界でもあまりない。日本でやれば、間違いなく初めて」と語り、国内外から若い世代を呼び込む可能性に手応えを示した。
「もともとアルペンルートは中高年の方に人気の観光地なので、ゲームを通じて違う世代の方に魅力を知ってもらえたらありがたい」と立山黒部貫光の担当者。世代を超えた誘客という点でも、ゲームとの連携は大きな意味を持つ。
堺谷会長も「富山にもちろん来てもらいたいが、来なくてもこうやって富山の魅力に触れてもらえる機会になるゲームだと思う」と述べており、実際に訪れることができない海外のファンへのアプローチとしても期待は大きい。今後、室堂でのeスポーツ大会開催など具体的なイベントへとどう発展していくのか、注目される。