街なかの映画館を活用して12日、修学旅行生向けの被爆体験講話が行われました。

キーワードは、観光客が集中する「オーバーツーリズム」と被爆者の高齢化です。

被爆講話の会場となったのは、みらい長崎ココウォークにある映画館で、12日は神奈川県からの修学旅行生約150人が訪れました。

ここ数年、首都圏の中学・高校の修学旅行の行き先が京都に集中する「オーバーツーリズム」が問題となっていて、行き先が地方に分散する傾向が強まっています。

長崎市でも2026年度、東京23区と横浜市から修学旅行に来る中学校は64校と、2025年度の3倍近くに上っています。

私立横浜隼人高校2年 小山海人さん
「これだけ広い場所、これだけ多い椅子、大きなモニターに良い音響で話を聞かせてもらえるのは、これ以上ない体験」

一方、被爆者の高齢化も進んでいて、これまでのように夕食後の時間帯にあわせ、修学旅行生が泊まるホテルに被爆者を派遣することが難しくなっています。

また修学旅行が集中すると、講話の会場に使用する施設が不足するという課題もあります。

そこで注目されたのが映画館です。

こちらの映画館はシアターが9つ、最大300人の受け入れができ、平日昼間の稼働も可能です。

被爆者八木道子さん
「長崎は会場が少ない。でもきょうは良かった。子供の表情が見えたのはうれしかった」

長崎自動車 石田誠執行役員
「生徒たちの思い出に残ったのではないかと思う。当社としては後世に残ることをつないでいきたい」

歴史や平和を学べる修学旅行先として改めて注目されている長崎。

これまでになかった「街なかの映画館」での被爆講話は、修学旅行の誘致や被爆者の負担軽減など課題解決につながると期待されています。

テレビ長崎
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