自転車の交通違反に反則金が科される青切符制度の導入から1カ月余り。
ルールを守る人の自転車の走行の妨げになりかねない新たな問題が浮上しています。
オフィスビルや商業施設が立ち並ぶ東京の青山通り。
原則車道通行の自転車は、この4月の制度変更で歩道を走ると反則金の対象となりました。
自転車は青く塗られた専用レーンを走っていました。
しかし、自転車専用レーンの上にずらりと並ぶ路上駐車や停車する車。
専用レーンの上を走れない自転車は、車道にはみ出して走行せざるを得ない状況が続いていたのです。
取材中、ヒヤリとする瞬間が。
非常に狭い車の間を自転車が走行していました。
さらに、専用レーンを自転車で走る男性。
前方にはレーンをふさぐように1台の車が停車しています。
すると、男性は諦めて、自転車を押して歩道に入っていきました。
この場所は荷物の積み降ろしのための一時的な停車はできますが、駐車は禁止されています。
自転車利用者からは「違法駐車が多い。その脇を通らないといけない、怖い」「子供を乗せているので、もしふらついた時に横に車が走っているのは怖すぎて、まだ走れない」などの声が聞かれました。
悪質な自転車運転の取り締まりを強化する青切符制度。
自転車に乗る場合、努力義務とされるヘルメットの着用はどこまで進んでいるのでしょうか。
東京・中野区の駅周辺で調べたところ、30人中3人がヘルメットをかぶっていました。
子供を乗せている女性は「重たくてよく転びそうになることが多いので、頭だけは守りたいなと思って、乗せるときに危ないので、命優先でかぶせました」と話します。
ヘルメットは努力義務ですが、街ではその他の違反行為は後を絶っていません。
東京・新宿区の朝の通勤・通学の時間帯、自転車の危険行為が相次いでいました。
車道の逆走は反則金6000円が科される可能性があります。
逆走をしていた男性からは「おれ、あまりルール守ってないから。これ(踏切)が変わりそうだから急いでた」という言葉が飛び出しました。
耳にイヤホンをつけて自転車の乗る男性。
この行為は反則金5000円となる可能性があります。
“青切符”制度が導入されて1カ月余りが経過する中、今回、各地の摘発状況が明らかになりました。
神奈川県は、30件の違反に対し青切符を交付したことが分かりました。
埼玉県は104件の青切符を交付。
このうち走行中にスマートフォンを使う「ながらスマホ」が約6割を占めました。
また、61件の青切符が交付された千葉県で最も多かったのは「一時不停止」で、全体の約7割を占めたことが分かりました。
安全に自転車を乗るため、さらなる交通ルールの周知が必要です。