11日午後、北海道北部にある興部町でクマの姿が目撃されました。

映像に映るのは、国道を悠々と歩く体長2メートルほどのヒグマです。
さらに、市街地の外れを疾走する様子もみられ、撮影者は「怖い怖い!やばいって。警察に言った方がいい?」とおびえた様子をみせます。

こうした中、同じ興部町で野生のヒグマ親子が食事をする瞬間をカメラが捉えました。

画面中央で子グマがかじりつくのはエゾシカの骨。
もう1頭の子グマはエサを探して、うろついています。

そして、カメラに向かってきたのは、ひと回り大きな母グマ。
鼻息荒くゆっくりと迫ってくる様子がみられます。

5月1日の午後7時前、興部町の住宅地から近い山林に出没した親子グマ。

映像を撮影したのは、20年以上ヒグマを観察している黒澤徹也さんです。

北海道ヒグマチャンネル・黒澤徹也さん:
親も子も春なのに大きいなという印象。今まで見たこと無いような、なかなか面白いシーンが映っていた。草を食べたり。

ヒグマウォッチャーも注目する野生ヒグマが草を食べる映像では、むしゃむしゃと食べる音が聞こえ、モノクロ映像にすると、食事をしている様子がよく分かります。

親子グマは警戒する様子もなく、10分以上食事をしていました。

実はこの場所は親子にとって、いわば“お食事処”。
この4日前にも同じ場所に来ていて、この時は子グマ同士がエゾシカの骨を引っ張り合う様子もみられました。
エサを求めて同じ場所に帰ってきていたのです。

さらに、この翌日には、親子グマの目撃場所から約3km先の位置で先日、番組でも報じた巨大ヒグマが出没しました。

ヒグマウォッチャーの黒澤さんは2026年、クマが出没する頻度に変化を感じています。

北海道ヒグマチャンネル・黒澤徹也さん:
間隔を置かずにたくさん映るように年々なってきている感じ。1週間に1頭とか、下手したら2~3頭映ることもある。山菜採りも釣りもそうですけど、相当気をつけないとやばい。

映像には、主に繁殖期のオスグマがメスグマに存在をアピールするための行動“背こすり”をする様子も映っていました。

岩手・宮古市では5月3日、猟友会のハンターが山菜採りに出かけた時にクマを目撃。
山菜なのか、何かを食べている様子のクマが撮影されました。

この日、山菜採りの現場では合わせて3頭のクマが目撃されたということです。

食べ物が乏しい山では、山菜採りをする人間がクマの標的になっています。

岩手・八幡平市では5月7日、クマに襲われたとみられる60代の女性が遺体で発見されました。
山形県では5月に入り、これまでに1人が死亡、2人が顔面を骨折するなどの大けがをしています。

クマの動きが活発になるこの時期、厳重な警戒が必要です。

FNN
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