汚職などの罪で刑務所に収監されていたタイのタクシン元首相(76)が11日、仮釈放されました。
首都バンコクの刑務所前には、早朝から多くの支持者が集まり現地時間の午前8時前、タクシン氏が姿を見せると、次女のペートンタン前首相らが出迎え、支持者からは大きな歓声が上がりました。
タクシン氏は2023年に国外逃亡先から帰国し、在任中の汚職などの罪で禁錮1年の刑を言い渡され2025年9月から刑務所に収監されていましたが、高齢であることや収監中の態度などを理由に、およそ8カ月で仮釈放が認められました。
タクシン氏は集まった支持者に手を振り、握手を交わしたほか、支持者とともに国歌を歌う様子も見られ、前日夜から刑務所前で待機していた支持者からは「医療費支援の政策に助けられた」「仮釈放されて本当にうれしい」といった声が聞かれました。
タクシン氏は2001年から首相を務め、地方の貧困層向け政策などで強い支持を集めた一方、軍や保守派との対立を深め、2006年のクーデターで失脚しましたが、その後も政界への影響力を維持しています。
タクシン派の「タイ貢献党」は2026年2月の総選挙で大敗し第3党に転落したものの現在は連立与党に参加していて、仮釈放後のタクシン氏がどこまで政治的影響力を保てるのか注目されます。