「また来てしまう」と言わせる引力が、白山白川郷ホワイトロードにはある。岐阜県と石川県をつなぐ白山白川郷ホワイトロードの石川県側の無料区間が開通した。今年の開通日、道沿いには鮮やかな黄色のヤマブキや可憐なニリンソウが咲き誇り、山が静かに息を吹き返す瞬間を演出。白山林道の管理所長が語るように、足の悪い方でも道路上から十分に楽しめる、誰にでも開かれた春の特別な景色がここにあった。

「8時ちょっと前に来た」――開門2時間前から列をなした車たち

この記事の画像(9枚)

大型連休が始まるこの日、石川県と岐阜県をつなぐ白山白川郷ホワイトロードに、朝から多くの車が集まっていた。
午前10時の開門を前に、すでに入口付近には長い列が。ある訪問者は「8時ちょっと前に来た」と話してくれた。毎年1回か2回訪れるといい、「その都度、景色も変わっているんで」と、繰り返し足を運ぶ理由を語った。
初めて来たわけでもない。それでも、また来てしまう。この道にはそんな魅力がある。

この日開通したのは、石川県側の入口から中宮料金所までの無料区間、4.5キロメートル。

道沿いには、一つの茎から二つの花を咲かせるニリンソウ。そして、鮮やかな黄色が目を引くヤマブキ。五枚の花びらが開き、中心に雄しべを寄せ集めたヤマブキの姿は、緑の背景の中でひときわ鮮やかに光る。映像で見れば数秒の場面も、その黄色は目に焼き付くほど強い色をしていた。

白山林道石川管理事務所の髙田一郎所長は、開通にあたってこう語った。
「せっかくの無料区間ですので、この春の景色、春の芽吹きのきれいな時に、ぜひ見ていただければなと思います。道路上から十分楽しめると思いますので、足の悪い方、お年寄りの方も、ぜひ来ていただければと思います。」
山の奥深くに分け入らなくても、この景色に出会える。それがこの無料区間の持つ、静かだけれど確かな価値だ。

全線開通は6月中旬へ――除雪作業が続く先へ

現在、中宮料金所より先の区間では、まだ除雪作業が進められている。全線が開通するのは、6月中旬を予定している。

中宮の温泉・西山旅館に向かうと話してくれた人の言葉が、印象的だった。
「うれしいです。春が来たやね。ほんとにね、香りが全然違う。」
雪に閉ざされた山が、ゆっくりと息を吹き返す季節。皆さんも訪れてみてはいかがだろうか。

白山白川郷ホワイトロードホームページ:
https://hs-whiteroad.jp/

(石川テレビ)