岩手県大槌町の山林火災は、発生から11日目の5月2日、町が延焼の恐れがなくなったことを示す「鎮圧」を宣言しました。
大槌町では2日午前、平野公三町長が、消防と共に、火災で被害があった小鎚地区や吉里吉里地区を視察しました。
そのうえで2日朝までにまとまった雨が降ったことや、現地で白煙や熱源が確認されなかったことを踏まえ、延焼の恐れがなくなったことを示す「鎮圧」を宣言しました。
大槌町 平野公三町長
「鎮圧を午後1時に宣言します。全ての皆さまに、心より深く感謝します」
鎮圧宣言は、防災無線で町民に周知されました。
大槌町民
「鎮圧宣言が出て一番は安心感があるし、やっと元の生活に戻れた」
鎮圧を受けて、空からの消火活動に尽力した自衛隊の部隊が、2日で撤収することになり、町役場ではセレモニーが行われました。
自衛隊岩手駐屯地 早坂剛3等陸佐
「『ありがとう』『頑張って』という言葉をいただき、隊員たちにもそれを伝え、士気を維持させて活動してきた」
2日は町役場や、役場前の通りに、約300人の町民がかけつけ、それぞれに感謝の言葉をかけたり、メッセージを記した画用紙を掲げたりしながら、大槌を後にする隊員を見送っていました。
大槌町民
「ゴールデンウィークで、家族との予定も皆さんあったと思うが、そのなかで来て予定つぶしてまで活動してもらったのは本当感謝」
県によりますと、4月22日に発生した大槌町の山林火災では、焼失面積が1633haに達し、平成以降2番目の規模となりました。
住宅を含む建物8棟が焼け、一時3257人に避難指示が出されました。
町内には、今後も東北各県の消防が残り600人態勢で、「鎮火」に向けた熱源の確認や警戒にあたることにしています。