「史上初」という言葉に溢れた今シーズンのバスケットボールB2・福島ファイヤーボンズ。ここからが本当の戦いだ。今シーズンは、チーム史上断トツ最多となる平均観客数4239人を記録。B2リーグ14チームで、横浜や福岡を抑えて2位。トップリーグB1にも負けない盛り上がりだった。この後押しを受けて、チーム史上初めて掴み取ったのが…。
■初のホーム開催プレーオフ
笠井康平選手:「ホーム開催できるっていうのも本当に楽しみだなと思っています」中野司選手:「本当にアツい応援だと思うので、大きな力になると思います」
14チームが所属している、B2リーグ。その上位8チームによって年間王者を決めるのが、プレーオフだ。
ボンズのレギュラーシーズンは、過去最高成績となる42勝18敗で東地区2位。福島ファイヤーボンズは、5月2日から始まるプレーオフで、クラブ史上初となるホーム開催を掴み取った。
■平均4000人超のブースター
そんなチームを後押ししたのが…アリーナを埋め尽くす1試合平均4239人のブースター。ブースター歴4年の男の子は「初めてのホーム開催だからいっぱい応援したいし、強いところと対戦できるからそこも楽しみです」と話す。
ブースター歴4年の中学生は「前までは勝つより負ける方が多かったんですけど、ボンズが優勝できるのがとても楽しみです」と話す。
■どん底からの変革
ここまでの道のりは決して簡単ではなかった。昨シーズンは15勝45敗。東地区最下位に沈んだ中、今シーズン求められたのが、結果と、トップリーグ参入に必要な平均4000人の観客動員。そこでチームは、1人だけを残しメンバーを入れ替えるという大胆な「変革」に打って出たのだ。
唯一残留したのが、キャプテンの笠井康平選手だ。「(キャプテンとして、笠井さんプレッシャーはありました?)これより下はないのかなって自分の中でポジティブに切り替えて今年始められたので」と話した。
■開幕後、18連勝も
開幕戦の選手入場。「ナンバー13、笠井康平!」
「プレッシャーというよりも、また勝った、もっとお客さんすごく来てくれているなっていう、ここを目標に1年間始まった時から頑張ってきたのでようやくスタートラインに立てたなっていう感覚です」と話していた。
シーズン序盤は、クラブ史上最長の18連勝やBリーグの歴史上初となる、4回に渡る延長戦を経験。満員近い5000人近くを集めた試合もあるなど、記録と記憶に残る戦いを演じてきたファイヤーボンズ。
笠井選手は「18連勝した時みたいな、毎試合誰かがヒーローになってっていう、そういうスタイルではあるので。全員で圧倒したいなと思っています」とプレーオフに向け意気込んだ。
■5月2日からプレーオフ開催
さて、大好きな人はもちろん、試合前に流れて盛り上がるこの曲「パープルタウン」を歌っている八神純子さんが、プレーオフ初戦、2日土曜日のスペシャルゲストとして登場することが決まった。
■対戦相手は熊本
ボンズの対戦相手は西地区3位の熊本ヴォルターズ。先に2回勝てば、セミファイナルに進むことができるが、この熊本ヴォルターズ、ボンズにとってはちょっと手ごわい相手になりそうだ。
今シーズンの対戦成績は1勝3敗とボンズが負け越している熊本ヴォルターズ。勢いとフィジカルに長けたチームで、受け身にならず向かっていく姿勢が大切と、選手たちは口を揃える。
■チーム1の得点源
しかし、その勢いを止めるべく、いまボンズには強烈な存在感を放つ人が…「皆さんこんにちは、パトリックです」フレンドリーさでみんなを笑顔にするのがパトリック・ガードナー選手。彼の武器は…身長2m13cmから放たれるスリーポイント。成功率40.3%は、トップと僅差のリーグ2位。後半戦調子をぐんぐん上げた、チーム1の得点源だ。
「(身長が大きい選手はスリーポイントが苦手っていう印象があるんですけど、全然違いますね?)バスケットの新しい時代だよ。ポジション関係なくシュートが上手い人がいるし、自分も自信を持ってやっているよ」と話すパトリック・ガードナー選手。リーグ屈指のオールラウンダーが、ボンズの新時代を切り開く。
プレーオフは今週末からスタート。どん底から初の頂点へ…2026年はボンズのサクセスストーリーだ。