ゴールデンウィークを前にした4月23日、仙台駅周辺では新たなホテルの開業が相次ぎました。インバウンドを背景に宿泊需要が高まる一方で、新たな課題も指摘されています。
仙台駅前に23日オープンしたのは、全国展開するホテルチェーン「KOKO HOTEL 仙台駅前 Central」です。
地上10階建てで、客室は117室。ビジネス客に加え、インバウンドなど観光客の利用も見込み、最大4人で泊まれる客室も用意されています。
また、ロビーには、宿泊前後にも使えるセルフロッカーが設けられ、手ぶらで観光できる環境を整えています。
KOKO HOTEL 仙台駅前 Central 鈴木信也支配人
「予約のピークを迎える5月2日から4日は約90%の予約がある。平日はビジネス客が中心になるが、最大4人で宿泊できる広々とした空間、旅行として楽しめる空間を客室として提供している」
一方、こちらは「滞在そのもの」を楽しむホテルです。
「ホテルメトロポリタンベース仙台」は、長期滞在を想定した新しいタイプのホテルです。
客室にはミニキッチンや電子レンジ、食器などがそろえられ、連泊しやすい環境になっています。
また全ての客室が靴を脱いで過ごす仕様で、「和モダン」の空間や、グループで利用しやすい部屋づくりも特徴です。
ホテルメトロポリタンベース仙台 熊谷和幸支配人
「ゴールデンウィークは9割を超える予約がある。自宅にいるような居住性とホテルならではの快適性を追求した。1日の始まりの拠点、旅の拠点として様々なシーンでご利用いただければ」
市内で相次ぐホテルの開業。専門家はインバウンドの増加が、その理由だとしたうえで、市内のホテル全体の宿泊料が上がっていると指摘します。
七十七リサーチ&コンサルティング 田口庸友首席エコノミスト
「円安によって海外からインバウンドの需要が非常に増えた。2025年初めて、宮城県内でも外国人宿泊客が100万人を超え、だいぶ顔ぶれが変わってきた。インバウンドの観光客は高い料金でも泊まることもあって、需要増加に伴い宿泊価格が上がっている」
宿泊需要が高まる一方で、人手不足など、受け入れ側の新たな課題も生まれているといいます。
七十七リサーチ&コンサルティング 田口庸友首席エコノミスト
「ホテルの受け皿を作っても、それを運営する人手がないといけない。予約が入っても人手がなく予約を断らなければならないという、機会損失が発生しているところもあるので、その人手不足を解消しなければならない」
増加する宿泊需要を取り込み、地域経済のにぎわいにつなげていくために。受け入れ態勢を
整えていくことがカギを握りそうです。