今回紹介するのは真剣を使う日本の伝統武術「居合道」です。このほど、高知県の南国市に全国の居合剣士が集い、演武を競いました。居合道は自分の中に仮想の敵をつくり出し、一瞬の動きで切り込む武道です。

国の内外から約650人の居合剣士が集まり行われた全国大会。居合道は剣道と似た武道ですが、真剣を使う居合道の極意について、最高段位の八段を持つ丸岡昭仁さんに伺いました。

全国居合道高知大会役員 丸岡昭仁 八段:
「居合は真剣を使うんで相手を置いて(稽古を)することができなくて、仮想の敵をいかに自分でつくって、そこに対して全身全霊で切り込むかということを鍛えていきます」

真剣の重さは約1キロ。演武では修練の度合いを競いますが、審査のポイントとは―

丸岡昭仁 八段:
「崩れない体勢、強い体勢を持ってできているか、刀をどれだけ振り込んできているのか、それから、目付けって言いますけどその敵を捉える目、目がどれだけ利いてるのかしっかり『仮想敵』を捉えてやっているかどうかっていうところはすごい大事なところです」

国内には約10の居合道の流派があるということですが、その多くは土佐藩をルーツに持つ「英信流」の流れをくんでいます。土佐がルーツで全国に広がり、こうして全国大会が毎年高知で開かれています。

現在国内の競技人口は約10万人で、その3割から4割を女性の愛好家が占めています。居合道の魅力とは?

京都大学 2回生・武石悠愛さん:
「勉強とは違う集中力という感じで、それがすごい楽しいですね。最近やと自分が課題としている箇所を先生方の演武を見たりして、うわっ、やからすごいんやっていうのを納得しながら見させていただいてます」

一方イギリス出身で高知で刀の鑑定士をしている男性は、見るだけでなく、刀を実際に使ってみてバランスや質感を確かめようと居合を始めました。

イギリス出身 チャールズ・ホワイトさん:
「面白いですね、楽しい。頭の中が静かになってたんですね。前はバタバタバタバタ色々考え続けてたけどやっぱり居合すると締まるね」
Q:心が整って
「そうそうそう」

主催者によりますと、居合道が最終的に求めるのは「切ること」ではありません。その極意は意外にも「刀を抜かずに収める」ことにあると言います。刀を抜けば切り合いになりますが、そうではなく争いがあっても和を持って制し相手を尊重する。自分を磨き和を築いていくことこそが本来の修業だそうです。

武士道にも通じる居合に興味がある方は、県内の道場をのぞいてみてはいかがでしょうか。

高知さんさんテレビ
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