はしかの感染者数が2025年の4倍以上と、今、急増しています。
ゴールデンウィーク中に感染が拡大する恐れもあり、注意が呼びかけられています。

東京都内のクリニックで27日、40代の男性が受けていたのは「はしか」のワクチン接種です。
男性は事前の検査で、抗体の量が不十分であることが分かり、ワクチンの接種を受けることにしたといいます。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
この2週間、特に直近の1週間は、毎日はしかに関する問い合わせや、はしかを強く疑う患者が来ている。(近年で)記憶にないぐらい増えていると思う。

国立健康危機管理研究機構によりますと、2026年のはしか感染者数は、4月19日までに362人で、2025年の同じ時期に比べ約4.4倍の多さ。
直近10年で感染者数が最多だった2019年に迫る勢いです。

東京・新宿区内の小学校では、4月、はしかの集団感染があり、学年閉鎖を行う事態となりました。

4月21日の公表時点で、児童ら18人の感染が報告されたのに続き、24日には児童41人、教職員6人の合わせて47人の感染が公表されました。
わずか1週間足らずで倍以上に急増したことになります。

感染者にはいずれも海外渡航歴はなく、全員回復に向かっているということです。

そうした中、東京・北区の「いとう王子神谷内科外科クリニック」では22日、11歳の男子児童が「はしか」の疑いがあると診断されていました。

院長:
顔に赤い発疹が出ていると聞いた。

父親:
そうですね。今朝からひどくなって、ぽつぽつ2~3日前からしてるなと思ってた。

院長:
やっぱり今はやりのはしかの可能性はゼロではないです。

ゴールデンウィークを前にはしか感染者が急増していることに、子供のいる家庭は「娘は(ワクチン)1回打ってて、また年齢で打つ時期になったら2回目打つ。感染力がすごいっていうのも耳にするので、不安だなって思います」「一応、予防接種とか受けてますが、これからゴールデンウィークとかもあるから心配」など不安を抱いています。

「はしか」は感染力が非常に強く、不織布マスクや手洗いで感染を防ぐことは困難。
予防にはワクチンの2回接種が有効とされています。

しかし、クリニックの院長によりますと、最近は「はしか」のワクチンが手に入りにくい状況になっているといいます。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
全く入らないわけではないが、本当に必要な人にかろうじて細々と打っている状況。

厚労省は「都内で感染者数が増えているため、一時的にワクチンの供給が追いついていない可能性がある」と説明。
その上で「日本全体で供給の目詰まりが生じているとは考えにくく、全体としては、ワクチンは足りているという認識だ」としています。

クリニックの院長は、ワクチンの接種を希望する際は、まず医療機関で抗体検査を受け、ワクチン接種が必要かどうか確認してほしいとしています。