開発が続くうめきたエリア。多くのエリアで賑わいを見せる一方、去年オープンしたばかりのフードホールが苦戦しています。
うめきた再開発の中で、去年開業したグラングリーン大阪南館。その地下1階に目玉の一つとして誕生したのが「タイムアウトマーケット大阪」でした。
【西中蓮アナウンサー】「現在午後1時過ぎで、お昼どきのはずなのですが…見渡してみるとお客さんの数は少ないなと感じます」
広々とした店内にお客さんはちらほらと座ってしていますが、圧倒的に空席が多い印象。平日の昼間は、大阪駅直結の立地とは思えないほど閑散としています。
一体なぜなのでしょうか。
■800の座席が設けられ、パブリックビューイングなどで盛り上がることも
3000平米の巨大なスペースに、有名イタリアンシェフのピザが味わえる店や、人気パティシエが作るパフェが味わえる店など関西トップクラスのレストランが集結。
800の座席が設けられ、時にはスポーツの試合のパブリックビューイングや、大手ハウスメーカーの入社式が開かれるなどして、賑わうこともあります。
大阪の最先端のカルチャーを発信する場所となるはずでした。
■SNS上では「価格に納得がいかない」「子供のメニューが少ない」という声が
ここで提供される食事を見てみると…
【西中蓮アナウンサー】「ハンバーガーが大好きですが、チーズバーガーが1650円と、一般的な昼食としてはすこし手が届きにくいかなと感じます」
うどんを食べに来たというお客さんに話を聞きました。
(Q:平日としてはお客さんが少ないが?)
【常連客】「そうですね。個人的にはおいしいので空いていてすっと食べられるので楽です。価格もけっこう高いので自分へのご褒美で来てます」
値段は高いけれども、おいしいので週に1度は食べに来るという常連さん。
しかしSNS上ではこんな声が…
【SNSより】「値段が高い」
【SNSより】「価格に納得がいかない」
【SNSより】「子供のメニューが少ない」
■先月には7つの店舗が撤退
オープンから1年となる先月にはなんと、7つの店舗が撤退したということです。
【タイムアウトマーケット 仁科拓也支配人】「こういう風になるとは、もちろん、想像はしていなかった。たただやはりオープン景気は長く続かないので、そのときどきに合わせた前もった打ち出しすることが必要」
すぐそばには、普段家族連れなどで賑わう噴水の広場があり、フードホールの需要は高いはずですが…
【利用客】「子連れの方には椅子が高すぎて…」
【利用客】「子連れの人にはベビーカーがとめやすかったりとかのほうがいいのかも」
支配人はターゲットについてファミリー層、オフィスワーカーなど幅広く設定していると話します。
【タイムアウトマーケット 仁科拓也支配人】「2年目って勝負の年と思っているので、オフィスワーカー、外国のお客さんを含めて、本当にいろんな方にご利用いただけると思っているのでターゲット決めて、しっかりと訴求していく」
■新たにランチの提供も
こうした状況を受けて、先月から新たにランチの提供を始めました。
【情熱うどん讃州 久保啓達店長】「ランチをはじめて、上のオフィスの方とか近隣の方にやっと今認知され始めているのかなと感じています。もっと盛り上げていこうとか、挑戦しようとする店が残っている」
■「どんな体験、どう売るかの設計がミスマッチだと一等地でもガラガラに」専門家
エコノミストの崔真淑さんは、「タイムアウトマーケット」の現状についてこう分析します。
【崔真淑(さいますみ)さん】「今回の事例っていうのはやはり1等地であっても、誰にどんな体験、そしてどのように売るかっていう設計がミスマッチだと、このようにガラガラになってしまう」
では、どんなことで改善できるのでしょうか。
【崔真淑(さいますみ)さん】「1つの提案としてお客様の層を時間帯であるとか曜日によって変えるってこと。平日の昼間はビジネスパーソン向けにリーズナブルなランチを出す。土日はファミリーに来てもらうためにお子様ランチのようなものを充実する。あえて区切る戦略が必要になるのかなとは思いますね」
グラングリーンの開業から1年が経ち、このエリアが成長し続けるには新たな戦略が求められます。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年4月23日放送)