鹿児島県日置市を拠点に活動するバレーボールチーム、フラーゴラッド鹿児島が、国内トップリーグ「SVリーグ」への参入決定という歴史的な一報から間もなく、ファン感謝祭を開催した。雨の中、会場には約460人のファンが詰めかけ、歓喜と別れが交錯する濃密な時間が流れた。
SVリーグ参入決定——「泣きそうというか、感動して」
4月15日、フラーゴラッド鹿児島は来シーズンからの国内トップリーグ=SVリーグ参入が正式に決定した。チーム発足からわずか5年。その知らせはファンの間に大きな感動をもたらした。
霧島市から会場を訪れたファンは「上がると信じてはいたけど、決定した瞬間泣きそうというか、感動して」と興奮冷めやらぬ様子で語った。別のファンも「次でも頑張って欲しいと伝えたいと思って来ました」と、喜びとともに次のステージへの期待を口にした。

ホームタウンである日置市での感謝祭は、そうした思いを持つファンが一堂に集う場となった。選手自らがグッズ販売の店頭に立ち、「いっぱい買って下さい!ありがとうございます!」と声を上げる場面もあり、会場はにぎやかな雰囲気に包まれた。

別れの時——10人の選手がチームを去る
喜びの一方で、この感謝祭には別れの色も濃くにじんだ。今シーズンをもって退団・引退する選手10人が壇上でそれぞれの思いを語った。
日置市からわが子を連れて訪れたファンは「この子の推し、坂元健人選手が引退ということだったので、最後に会えるチャンス」と来場の理由を話した。傍らの子どもに引退を知ったときの気持ちを聞くと、ひと言「悲しかった」と答えた。

今シーズンで現役を引退する坂元健人選手は「自分はフロントスタッフとしてフラゴラ第2章が始まります。もっとチームを盛り上げていけるよう頑張ります。変わらずご声援ください」と、形を変えてチームに残ることを宣言。ファンに向けて力強いメッセージを送った。

奄美出身で現役引退を発表した津田大地選手は、チームの歩みを振り返りながらこう語った。「最初(のメンバー)は5人とか、チームが本当にできるのかな?という状態からのスタートだった。とても感慨深かった。本当に充実した18年間だったと」。さらに、長年の憧れについても触れ、「初めて春高バレーを見たときに優磨さんがテレビの中でプレーをしていて、そこから結構憧れていて、一緒のチームでプレーすることができ良かった」と感謝の言葉を添えた。

「歴史はつながっていく」——長友キャプテンが次章へ
チームキャプテンの長友優磨選手は、18人で戦い抜いたシーズンの締めくくりにこう言葉を残した。「歴史はつながっていくと思う。来季は新しいメンバーで頑張っていきたい」。

5年前、わずか5人からスタートしたチームが、今やトップリーグへの切符をつかんだ。460人のファンに見守られながら幕を下ろした1シーズンは、フラーゴラッド鹿児島にとって大きな節目となった。日置市を拠点に根付いてきたこのチームが、SVリーグという新たな舞台で鹿児島の名を背負う——その第2章が、いよいよ始まろうとしている。
会場に響いた「フラーゴラッドー!」という声援が、次のシーズンへの期待を象徴するように、雨上がりの空に高く広がった。
【動画で見る▶フラーゴラッド鹿児島、SVリーグ参入決定と「ファン感謝祭」 引退選手の想いと新章への誓い 】

