4月19日、マンション敷地にとどまった体長1.5メートル、125キロのクマ1頭が駆除されました。専門家は、「人里の食べ物を学習した個体が行動範囲を広げている」と注意を呼びかけています。
19日の未明に撮影されたのは、マンションの駐輪場を歩く1頭のクマ。
現場は仙台市青葉区木町通、住宅街です。
撮影した人は
「警察の人が何か呼びかけてて気付いて。外に出てみたらクマがいた。住宅街で小学校とか中学校の近くにあるので本当にびっくりというか、現実味がない感じ」
17日の夜から、未明にかけて、青葉区の住宅街・国見1丁目や、千代田町、北仙台駅近くの青葉町などで、相次いでクマが目撃されました。
このうち、千代田町の住宅の防犯カメラにはクマ1頭が…
また、土曜日の夜から日曜日の未明にかけては、通町や柏木などで目撃が相次ぎました。
通町の住宅では、庭の前をクマが通り過ぎ、イヌが吠える様子も…
住人は
「(イヌが)突然吠えたので、ふっと後ろを見たら黒い物体がそこを。もしイヌが吠えてなくて私がフェンスの近くにいたらえ、もしかしたら来た?襲われた?とか」
記者リポート
「クマは住宅街の真ん中をノシノシと歩き南の方向へ進んでいきました」
住宅街を徘徊し続けたクマはその後…
記者リポート
「クマはこの木の下に隠れ居座っているものとみられます」
仙台市役所やイオンモール仙台上杉近くの青葉区木町通のマンションの敷地にとどまっていることが判明。警察や市が、住民の安全確保や、箱わなの設置に追われ、日曜日の朝は、緊張に包まれました。
近くに住む人
「公園行こうかなと思っていたけれども、こうなると怖いので捕まるまでやめておこうかな」
膠着状態が続き、午後6時ごろ…
カメラマンリポート
「警察が道路を通行止めにしました。」
警察
「仙台北警察署です。建物内・車の中に退避してください」
仙台市は緊急銃猟を決め、麻酔銃2発でクマを眠らせ電気やりを使ってクマを駆除したということです。
クマは体長1.5メートルのオスで、重さは125キロありました。成獣とみられる個体が、なぜ、市街地に…
専門家は、市街地に大きい個体が出るのは珍しいケースだとした上で…
岩手大学 山内貴義准教授
「年々4月に街中に遭遇するクマが多くなっていて、前の年や数年前の大量出没で人里の食物の味を覚えてしまったクマが少なからず年々増えてきていて」
人里に餌があることを過去に学習したクマが、冬眠明けで、行動範囲を広げているといいます。
また、仙台市の市街地に出没したことについては…
岩手大学 山内貴義准教授
「仙台のまち自体が、他の地方都市もそうだがすぐ近くに山林がある。クマからすると自分の住んでいる奥山と街中の境界線が分かりづらくなる。森の際まで来たらいきなり街中だったり、そういう景観になっている。人間からすると”何でこんなところにいきなりクマが現れる”と感じるが、クマにとっては移動した先がいきなり街中。(今後も)最大限警戒する必要がある」