水漏れが止まらない!水が出ない!

そんな水回りや鍵の修理など、緊急時に駆けつける「暮らしのレスキューサービス」だが、近年では悪質業者が高額の修繕費を請求するトラブルが増加しているという。

では、いざという時に騙されないためには我々はいったいどうしたらいいのだろうか? そのような中、水のトラブル駆け付けサービスを提供する株式会社クラシアンが10月27日、「悪質な水道業者を見極める10箇条」を公開した。
 

出典:クラシアン
出典:クラシアン
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10箇条は「水道業者を選ぶとき」と「水道業者訪問時」に分かれており、それぞれ5つずつ注意点を挙げている。
 

【水道業者を選ぶとき】気をつけるべきポイント5つ
1.他社と比較して極端に低価格
2.広告サイトに法人名、所在地が明記されていない
3.広告サイトの名称と実際にくる水道業者が違う
4.電話して法人名をたずねてもハッキリ名乗らない
5.紛らわしい広告やホームページを使用している

【水道業者訪問時】確認するべきポイント5つ
6.飛び込み営業・依頼していない訪問
7.見積書を作成してくれない、作成しても有料である
8.費用に対して明確な説明がない
9.清潔感のない身だしなみで訪問
10.お願いしても名刺や社員証を呈示してくれない

5番の「紛らわしい広告やホームページを使用している」については、例えばインターネットで「クラシアン」と検索するとクラシアン以外の業者も広告表示でヒットするとして、検索で上位に表示されても必ずしも安心できる公式情報ではないと注意を呼び掛けている。

また10番の「お願いしても名刺や社員証を呈示してくれない」については、「 訪問時に名刺や社員証を示すのは最低限のマナーであり、一般的な企業であれば当たり前のルールです」と説明しつつ、一方で、賃貸住宅などの管理会社などが手配した水道業者の場合は、あえて名刺を出さないこともあると紹介した。

なおクラシアンは、この10箇条はあくまで目安で、当てはまる業者が必ず悪質というわけではないとしているが、水道業者を選ぶ際の参考にしてほしいとしている。そのうえで最終的には、業者を信頼できるか否かは、「お客さま自身の目で判断する」ことになるとした。

信用できる業者を見極める3つのポイント

では、どんな業者なら信用できるのか?

こちらについてもクラシアンが「信頼できる水道業者を見極める3つのポイント」を挙げている。
 

信頼できる水道業者の見極めポイント3つ
1.水道局指定工事事業者である
(各地域の水道局から適正に施工することができると認められた業者)
2.明朗会計である
3.運営会社がしっかりしていて実績も豊富である

この3つをおさえつつ、そして悪質業者に騙されないためには「焦りは禁物」だとまとめた。

「水回りトラブルをすぐに解決したい」と急ぐ気持ちにつけ込まれて足元を見られないよう、慌てずに信頼できる業者を選んでほしいということだ。

もし価格に不安があれば、その場で依頼せずに水道局指定工事事業者を呼んで同じ条件で見積もりを出してもらってほしいとしており、さらに不審な点があれば家の中には入れず、警察に通報するよう、注意喚起もしている。

出典:国民生活センター
出典:国民生活センター

実は、このような「暮らしのレスキューサービス」を巡るトラブルは、2018年12月に国民生活センターが注意喚起を行っている。

(参考記事:トイレが詰まって20万円…「暮らしのレスキュー」トラブル増加で注意喚起

さらに今年10月には、Twitterで「水道トラブルが起きたら水道局に連絡すると適切な修理業者を教えてくれる」という体験談が大きな注目を集め、水道局に取材した。

(参考記事:水道トラブルには「水道局が適切な修理業者を教えてくれる」投稿が話題…実際の対応を都と市に聞いた

そして今回はクラシアンが悪質業者を見極める10箇条などを発表。このように近年はたびたび話題になっていることから、修理業者とのトラブルは身近な問題となっているのだろう。

では、なぜ悪質業者はなくならないのか? そして、この10箇条はどうやって決めたのだろうか? クラシアンの担当者に聞いてみた。

消費者が高額請求などに巻き込まれている現状に憂慮

――なぜ今「10箇条」を公開した?

来年に創業30周年を迎え、業界をリードしてきたクラシアンとして、お客さまがトイレ修理の高額請求などの問題に巻き込まれている現状を憂慮しております。また、調査でもお客さまが水回りの修理の費用に不安を持っていることがわかりました。

この件を巡って「トイレ修理で他社で数十万の見積もりになったが、クラシアンはどうなのか?」など当社に対するお客さまの相談も増えている中、今後、お客さまがそのようなことに巻き込まれないように、何かできることはないかと考え、「悪質な水道業者を見極めるための10 箇条」を発表させていただきました。
 

出典:国民生活センター
出典:国民生活センター

クラシアンは、国民生活センターに寄せられる「暮らしのレスキューサービス」に関する相談で、「トイレの修理」と「水回りの修理」が1位・2位を占めている事態を危惧し、10月19・20日に20~60代の男女500人を対象に「水のトラブルの修理・解決に関する調査」を実施した。

その結果「水のトラブルの修理・解決を依頼する際、料金や価格に対してどの程度不安がありますか?」との問いに、「不安がある」と「やや不安がある」と答えた人は合わせて84.4%にのぼったというのだ。

これを受け、水回りトラブルの緊急時にも冷静な行動が取れるよう「悪質な水道業者を見極めるための10箇条」の発表に至ったという。
 

出典:クラシアン
出典:クラシアン

――10箇条はどうやって決めた?

当社へのお問い合わせ、弊社品質管理室の知見や、実際にサービスを提供している事業本部の現場サービススタッフの知見と実際のお客さまのご意見、そして他社広告の調査など、クラシアン全体の知見を総動員して作成いたしました。

「法人名を名乗らない」ことについては、いくつかの会社に電話して確認をしました。その結果、屋号またはサイト名しか名乗らないところが多く見受けられました。また「広告サイト」については、その多くがマーケティング会社による運営で、実際にサービスを提供している会社名と違うことが多くあり、法人名を名乗りにくい実態があると推察できます。
 

トラブルを起こしたら名前を変える水道業者も

――クラシアンは、お客から信用してもらうために、どんなことをしている?

当社では品質管理室という部署を設けており、常日頃社員研修やお客さま宅での施工の内容(施工写真)、見積金額のチェックをおこない、さらにはお客さまアンケート内容にすべて目を通し、サービススタッフへのフィードバックをおこない、お客さまに満足いただけるサービスを提供するために日々努力しております。


――悪質業者トラブルの増加は、クラシアンにどんな影響がある?

お客さまの業界に対する信頼が低下し、ご依頼していただく件数が少し減少しております。


――悪質業者トラブルがなくならない理由は?

水回りのトラブルは突然おきます。そして、すぐに対処したいと思うもの。そのお客さまが困っている状態につけこんでいるのが今の現状だと思います。

調査の結果、「水のトラブルの修理・解決を依頼する際、料金や価格」に対して、8割を超える方々が不安を抱いている結果が浮き彫りとなりました。さらに、不安・不満があっても 緊急時のため「断れなかった」との回答も6割を超える結果となりました。

お客さまの弱みにつけこもうとする悪意がなくならないと、被害は続いてしまう可能性がございます。また、水道業者は問題を起こしたら会社名や屋号を変えてもう一度スタートするということもできるということも、悪意ある会社がなくならない一つの原因だと思います。
 

出典:クラシアン
出典:クラシアン

この10箇条によって、悪質業者問題が少しは解消しそうだが、やはり最後に大切なのは自分の目で判断することのようだ。もしあなたが水道トラブルに見舞われたときは、「悪質業者を見抜く10箇条」と「信用できる業者を見極める3つのポイント」を思い出し、焦らずに対応してほしい。
 

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