2026年春に共学となった盛岡白百合学園高校(岩手県盛岡市)に、男子硬式野球部が誕生しました。
佐々木朗希投手を育てた監督のもと、1期生が伝統ある学校に新たな歴史を刻もうと白球を追っています。

盛岡市山岸に整備されたばかりの広々としたグラウンド。
サクラが満開を迎えたなか、その場所へと駆けていくのが盛岡白百合学園高校男子硬式野球部です。

「shirayuri」と記された真新しいユニホームに袖を通した選手たちが、グラウンドに快音を響かせています。

134年の歴史がある盛岡白百合学園は、少子化が進むなか、生徒の確保を図るため、2026年度から中学校と高校が共学化されました。

2026年春、高校に入学したのは男女合わせて260人と、女子校だった2025年度の約3倍。入学者全体の4割にあたる105人が男子生徒です。

共学化に伴い新設されたこの硬式野球部には中学時代、硬式球でプレーしてきたリトルシニアのチーム出身の選手を含め、約30人が1期生として入部しました。

4月25日から始まる春の高校野球県大会の地区予選に向け、日々汗を流しています。

そのチームでひと際存在感を示す選手がいます。安ケ平泰駕選手です。

身長184cm、体重92kgと、恵まれた体格から繰り出される豪快なスイングでこの日は次々と柵越えを連発。
ピッチャーとしても、130キロに迫るストレートが武器の本格派サウスポーです。

盛岡白百合1年 安ケ平泰駕選手
「(強みは)長打が打てるところ。チャンスで回ってきたら絶対自分が返すという思いで打席に入る。チームに欠かせない選手になりたい」

笑顔が似合う爽やかなスラッガーの安ケ平選手が、盛岡白百合学園高校を選んだきっかけは、ある人物の存在でした。

Q:どうして白百合に入りたいと思ったんですか?
盛岡白百合1年 安ケ平泰駕選手
「國保さんに教えてもらいたいと思ったからです」

安ヶ平選手をはじめ1期生がチームに期待を抱く理由は、國保陽平監督(39)の存在でした。

かつて、大船渡高校の在任中には、現在、ドジャースで活躍する佐々木朗希投手を育て、2019年の夏、チームを県大会決勝にまで導きました。

盛岡白百合学園高校 國保陽平監督
「『創設1年目』と話していただくが、学校としては134年の歴史がある。『長い歴史の伝統の中に入っていく』というような形でやっている」

佐々木朗希投手の指導にあたった経験は、発足したばかりのチームにもさっそく生かされています。

盛岡白百合学園高校 國保陽平監督
「佐々木投手自身も高い目標を持って毎日過ごしていたと思うけれども、佐々木投手がこうだった、ああだったという話も(佐々木投手は)身近な兄弟子として『こういうときにフォークの癖が出る』とか『こういうときの心境は』とか『ピッチャーはほっとしやすいからタイムを取りなさい』とかいうのは伝えている」

アメリカ・独立リーグでのプレー経験もある國保監督、その教えはすでに選手たちに変化をもたらしています。

盛岡白百合1年 安ケ平泰駕選手
「前よりも変化球に対応できるようになった。変化球の(対応が)わからないときは(視野を)大きく見るのが大事と言われて、結構わかりやすかった」

発足したばかりながらチームが掲げる目標は甲子園での優勝。
スクールバスの都合で平日の練習は2時間と限られていますが、選手は課題と向き合い、力をつけ始めています。

初代キャプテンを任された前川広翔選手は、まずは目の前の試合に全てを注ぎたいと決意を語ります。

盛岡白百合1年 前川広翔主将
「最初は先輩がいない大変さとかがあった。みんなと話し合ってチームの土台をつくっていっている感じ。目標は一戦必勝で 応援してくれる人たちに応えられるよう全力でプレーすること。公式戦初勝利を目指します」

伝統ある盛岡白百合学園に誕生したばかりの男子硬式野球部。その一球一打が、新たな歴史を刻み始めています。

岩手めんこいテレビ
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