京都府南丹市で11歳の安達結希さんの遺体が遺棄され、父親の安達優季容疑者(37)が逮捕された事件。
当初、警察は事件事故の両面で11歳の結希さんの行方を捜していた。
しかし、取材を進めると見えてきたのは、警察が当初から安達容疑者に抱いていた疑念。
警察は、安達容疑者を「結希さんの父親」、そして「事件への関与が疑われる男」という全く異なる2つの立場を持つ人物として、極めて慎重に水面下で捜査を進めてきたことが明らかになってきた。
また4月17日、新たに安達容疑者が「突発的に首を絞めた」という趣旨の供述していたことが分かった。
■取材から見えてきた警察が「当初から安達容疑者に抱いていた疑念」
結希さんが行方不明となったのは、小学校の卒業式があった3月23日。
「学校まで子供を送って行ったが、迎えに行くと、学校に来ていないと言われた」と警察に通報したのは、安達容疑者・本人だったという。
しかし、その状況には「違和感」があったということだ。
安達容疑者は結希さんを小学校まで一本道で続く駐車場に送り届けたと説明していたが、この道を捉えた防犯カメラには結希さんが歩く様子は映っておらず、学校周辺にいた見守りの教師も結希さんの姿を見ていなかったのだ。
警察は、安達容疑者の説明に「矛盾点があった」と明かしていて、早い段階で安達容疑者が捜査線上に浮上していたとみられる。

■慎重に進められた捜査 警察が追った「車」の足取り
一方で、関与が疑われているのが結希さんと養子縁組した父親である安達容疑者だとあって、その捜査は極めて慎重に進められた。
まず警察が丁寧に追ったとみられるのが「車」の足取り。
17日、安達容疑者の自宅では、敷地内にある黒いトヨタの乗用車に警察がシートをかぶせ、レッカーで移動させる様子が確認できた。
先月26日、自宅に捜索が入った際も警察がこの車を重点的に調べていて、この時、安達容疑者も立ち会っていた。
そして警察が「見せてほしい」と伝えてきたというのが、ある自動車販売店が設置した防犯カメラの映像だ。
駐車場に頭から突っ込む黒い車は、安達容疑者の自宅にあった車と黒色で特徴も似ている。

防犯カメラを設置している店の従業員:警察が初めて来られたのは3月25日か26日か。そこから連日来ていて。
防犯カメラを設置している店の従業員:『防犯カメラの映像を見せてほしいです』と来られて。(警察官が)映像を見ている時に、『黒のカローラを探している』と聞こえていました。
防犯カメラを設置している店の従業員:(車を運転していた人物は)前の自販機で飲み物を買っている様子は見ていました。結構、荒い運転するなと印象に残っていました。

■捜索が「狙いうち」に 警察はスマホやドライブレコーダーの位置情報に着目
連日、50人前後を投入し、南丹市内の捜索を続けてきた京都府警。その様子が一変したのは、今月7日だった。
安達さんの自宅近くに警察車両が続々と入っていき、規制線も張られ、数十人の捜査員がいるなど、明らかに特定の場所に狙いを絞った捜索が始まったのだ。
この捜索で、結希さんにつながる重要な手掛かりは見つからなかったとみられますが、このあたりから「狙いうち」での捜索が続いていく。
今月9日からは、自宅からおよそ4キロ離れた山中を集中的に捜索。
警察は当時、「広く捜索する中での一環」と説明していましたが、このとき京都府警は結希さんの発見へと確実に近づいていたのだ。
捜査関係者によると、京都府警が目をつけたのは安達容疑者のスマートフォンや、ドライブレコーダーの位置情報だったという。
こうした情報から集中的に捜索し、結希さんがはいていたとみられる靴を発見。
そして靴が見つかった翌日の今月13日、結希さんの遺体が発見された。

■知人語る 家族の中に安達容疑者を「疑う人もいた」
結希さんは、なぜこのような形で、短い生涯を終えなければならなかったのか。結希さんの知人が関西テレビの独自の取材に答え、その胸の内を明かした。
結希さんの知人:結希くんは寝る時もお母さんと一緒で、夜にトイレに行くのもお母さんについて来てもらっていた。お母さんとおばあちゃんにとてもかわいがられていた。
また当初、安達容疑者以外の家族は真剣に捜索していた様子だったとした上で、祖母が安達容疑者を疑うこともあったということだ。
結希さんの知人:安達容疑者は家では気に入られておらず”変な男が住み着いて、あいさつもしない”と親族から言われていた。
安達容疑者に対して親族も最初は疑っていなかったが、途中からつじつまが合わない話がいっぱい出てきて、疑う人もいた。
警察の調べに対し、安達容疑者は容疑を認めていて、さらに捜査関係者によると「衝動的に首を絞めて殺してしまった」という趣旨の供述をしているという。
(関西テレビ「newsランナー」2026年4月17日放送)

