次世代の物流を担う『電動航空機』が、物流の拠点空港である北九州空港でお披露目され、“空飛ぶEVトラック”としての試験飛行が始まった。物流業界の課題である脱炭素化や過疎化が進む地方や離島における物流ネットワークの維持に期待が寄せられている。
1時間の充電で400km飛行可能
北九州空港に登場したスタイリッシュな機体。ジェット燃料を使わずに電動で飛行する航空機『KitaQ e-Hawk』だ。
2026年4月17日に行われた試験飛行の出発式には、北九州市と電動航空機を使った貨物輸送の共同検証について協定を結んでいるアメリカのベータ社、双日、ヤマトホールディングスから代表者が出席した。
『KitaQ e-Hawk』は、全長約12m、両翼の幅が約15m。動力源は電動モーター1台で、機体後部の5枚羽プロペラを駆動させる。

見た目は小型の機体だが、最大で約560㎏の貨物を積載することができる。一般的な航空機と同様に滑走路を使用して離着陸を行う。
1度の充電で400km飛行することが可能で、ジェット燃料を使う航空機と比べて燃料コストを半分以下に抑えられるほか、二酸化炭素の排出量や騒音も少なく環境に優しいのが特徴だ。

“空飛ぶEVトラック”目指す
北九州市の武内市長は、「原油依存の物流から脱却していくこと。あるいは海の道が不安定になっていく中で空の道で経済活動を支えていくことが大事です」と語り、国内初となる“空飛ぶEVトラック”の第1歩に大きな期待を寄せた。
『KitaQ e-Hawk』は、4月17日午後、北九州空港を離陸し、大分空港と宮崎空港に立ち寄って、4月19日に北九州空港に戻る予定。

電動航空機による貨物運送を想定した2地点飛行としては国内初となる。

ヤマトホールディングスは、今回の検証を通じて、スピード輸送による地方創生や物流における脱炭素化の実現、地方、離島向け物流ネットワークの強化など、持続可能な物流網の構築を目指すとしている。
(テレビ西日本)
