2026年の“春のセンバツ”に出場した九州国際大学付属高校の元野球部員が、複数のチームメイトからいじめや暴行を受けたとして、学校法人と監督を相手取り損害賠償を求める訴えを起こした。被害を受けたという部員の父親が、テレビカメラの前で怒りを露わにした。

「倒れて助けようと」「蹴られた」食い違う内容

「なぜ、学校を辞めないといけなくなったのか憤りを感じる。監督に対して、ちゃんと最初にしっかり対応してくれれば『こんなことにならなかったのかな』って…」と悔しさを滲ませながら、監督と学校の対応に対して怒りをあらわにする男性。

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男性の息子は、2026年の選抜高校野球大会、通称“春のセンバツ”に出場した北九州市八幡東区の強豪校・九州国際大学付属高校の野球部員だった。

訴えによると、元部員の男子生徒は2026年2月、グラウンドで同級生の部員とトラブルになり、顔をスパイクで蹴られ頸椎捻挫などの大けがをした。

ところが、監督からの説明は「相手の選手といざこざがあって、自分の息子が倒れようとしたところを相手の選手が助けようとして、スパイクが当たって、顔が腫れてしまっている」という内容だったと元部員の父親は話す。

しかし「病院に行った時に息子は、蹴られた」と話したという。更に病院からは「これは、第三者行為によるものだと思うので、ちゃんとしたところに提出した方がいいですよ」と説明されたというのだ。

学校「センバツ前に高野連に報告」

男子生徒は3月、警察に被害届を提出。その後、転校を余儀なくされた。

男子生徒は監督が、学校や保護者にウソの説明を行ったことで転校に追い込まれたなどとして、監督と学校法人に対し、合わせて2200万円の損害賠償を求めて、4月7日付けで提訴した。

元部員の父親は「入院していると分かっているなら、監督さんも相手の子も、お見舞いに来て当然だと思う。『わざとじゃない。助けている』と言ってるんだったら『大丈夫か?』とか、そういう連絡も一切ない」と学校の対応を疑問視する。

そしてインタビューの最後に「10年以上、野球を続けてきて、夢を持って高校野球の世界に行って、甲子園に出たいという夢があった中で…、悔しいというか、そこだけは許せない」と怒りを露わにした。

テレビ西日本報道部の取材に対し学校法人は、男子生徒のケガについて「センバツ大会前の先月(3月)12日に高野連に報告した」と説明。また、男子生徒の訴えの内容については「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

(テレビ西日本)

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