鹿児島県指宿市の畜産加工会社・水迫畜産が、牛肉の種類や産地を不正に表示して販売していた問題をめぐり、10日、水迫畜産は問題発覚後、初めて記者会見を開き、問題の責任を取り、社長が交代することなどを明らかにしました。

10日午後、県庁を訪れた水迫畜産。

報道陣を避けるように裏口から入ります。

水迫畜産は10日、問題の原因や再発防止策をまとめた報告書を国に提出、県の担当課に報告しました。

この問題は2023年から翌年にかけて、水迫畜産が販売した牛肉商品で、交雑種などを使ったものを「黒毛和牛」と表示したり、県外産の牛肉を「鹿児島県産」と表示するなど不正な表示を行っていたものです。

県は10日の報告を受け、今後、国と合同の調査を行う予定であることを明らかにしました。

県 かごしまの食輸出・ブランド戦略室 宮田幸男室長
「報告書の内容を精査しながら、原因や再発防止に向けた取り組みなどについて事業者の方に直接説明を求めていきたい」

問題発覚から1カ月。

水迫畜産は10日初めて記者会見を開き、ようやく公に説明する場をもちました。

水迫栄治社長
「畜産業界の皆様、ならびに取引先の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしている。心から深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません」

水迫畜産は10日付で問題の責任を取り、水迫政治社長が辞任、替わって息子の水迫栄治新社長の就任を明らかにしました。

その上で、不正表示の原因は現場担当者の思い込みや、データ入力の打ち間違いといった単純なミスであり、さらにチェック体制がなかったことなどと説明。

故意の偽装ではなかったと主張しました。

水迫政輝事業部長
「九州農政局の調査において『意図して行ったものではない』という文言をいただいている」

Q.偽装ではない?
「はい」

さらに水迫畜産は「2023年の農水省による立ち入り検査の時点で問題を把握していた」と説明。

対応の遅さについて問われると。

水迫政輝事業部長
「私が全責任を持って対応していたので、本来は社長にしっかり報告すべき事案だった。そのことに関しては社長および今回、新しくなった新社長にも報告していない」

問題の現場となった工場のトップである水迫政輝事業部長が誰にも報告せずにいたことが対応の遅れにつながったと明かしました。

また不正表示があった商品を巡っては、大半がふるさと納税の返礼品にも採用されていましたが、補償については、方法や時期などを含め自治体と協議中のため、明かせないとしたうえで、早急に進めていくとしています。

水迫畜産はその上で再発防止策として、品質管理部門の新設やチェック体制の強化、研修など社員教育の充実させると説明、国や県の調査に全面的に協力する考えを示したうえで会見を終えました。

鹿児島テレビ
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