米子市議会議員が逮捕された贈収賄事件、そもそもの背景が米子市の公園内で飼育しているニホンザルの管理でした。
事件が起きた背景などについて、安部記者が解説します。

安部大地記者:
湊山公園のサルの飼育施設では、飼育数の増加などで近年「管理体制の不備」が指摘されていました。
警察は、当時の管理事業者がサルの数を減らし経費の削減などをしようと、稲田容疑者に現金を渡したと見て詳しい捜査を進めています。

こちらは、2025年2月に米子市中心部で発生したサルの脱走劇です。
けが人は出ませんでしたが、多数の関係機関を巻き込む”大捕り物”となりました。

「飼育頭数を削減すべきだ」など、稲田容疑者が議会で議題に挙げていたのが、公園内にあるこちらの施設です。サルの脱走は一度のみならず3度も発生していました」

現在、管理は別の事業体に変わっていますが、サルの脱走が頻発した時期は、稲田容疑者に現金を渡したとされる民間事業者とNPO法人で作った共同事業体が指定管理者でした。

小泉陽一キャスター:
稲田容疑者の市議会での発言は、サルの脱走が問題になる中で行われたということでしょうか。

安部大地記者:
2025年2月までの2年半でサルの脱走は3回。脱走と脱走の間にあたる2024年6月頃、稲田容疑者は100万円を受け取ったとされ、その3か月後の9月に市議会で意向を酌んだとみられる発言をします。

稲田清容疑者:(米子市議会での質問)
多すぎるのではないか、余り良い環境ではないのだろうと。専門家の意見も交えて、まずは減らす必要があるのではないかと思います。

さらに、その半年後の2025年3月にも…。

稲田清容疑者:(米子市議会での質問)
引き続いて、頭数抑制を確実に行っていただきたい。加えて、サル舎については用途の廃止も選択肢の一つであることを私は強調しておきます。

1986年の開設当時の映像では、サルの数はわずか6匹。
2025年4月時点では52匹と8倍以上に増えていました。

サルの脱走騒ぎが頻発したのには飼育数の増加も指摘されていて、米子市も2025年にサルを県外の団体に譲渡し、現在は37匹となっています。

岡部楓子キャスター:
米子市では、6月に市議会議員選挙が控えていているだけに、影響も大きいのではないでしょうか?

安部大地記者:
米子市議会議長も市民の信頼回復に努めると強調しています。

米子市議会・岡田啓介議長:
(稲田容疑者は)勉強熱心だったので驚いている。事実が明らかにされて、適切に処分を検討する。

稲田容疑者が代表を務めていた自民系会派のひとつ「蒼生会」は、今回の逮捕を受けて8日に所属議員が脱退して会派が消滅しました。

市議選まで2か月余りに迫る中での現職議員の汚職事件。
早期の、そして厳しい全容解明が求められます。

TSKさんいん中央テレビ
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