高市総理大臣は8日、イランのペゼシュキアン大統領と電話会談を行い、「最も重要なことは、今後ホルムズ海峡の航行の安全確保を含む事態の沈静化が実際に図られることで、外交を通じて最終的な合意に早期に至ることを期待する」との意向を伝えた。その上で両首脳は、意思疎通を継続していくことで一致した。
また高市総理はペゼシュキアン大統領に対し、米国とイランによる2週間の停戦合意を前向きな動きとして歓迎していることを伝えたほか、ホルムズ海峡について日本関係船舶を含めた全ての国の船舶の航行の安全確保を求めた。イランで日本人が拘束された問題についても、先日保釈はされたものの、完全な形での解決を要請した。
両者の電話会談は25分間行われた。
アメリカなどによるイランへの攻撃開始以降、日本とイランの首脳が直接協議するの初めての機会となった。
高市総理は会談後、記者団の取材に応じ、「先ほど行った日・イラン首脳電話会談では私から、事態の早期沈静化が何より重要であることを始めとする我が国の立場について改めて伝えた。その上で、今般の米国・イラン双方の発表を前向きな動きとして歓迎していると伝えた上で、最も重要なことは、今後、ホルムズ海峡の航行の安全確保を含む事態の沈静化が実際に図られることであり、外交を通じて、最終的な合意に早期に至ることを期待している旨を伝えた」と述べた。
さらに、「私から、ホルムズ海峡は世界の物流の要衝であり、そして国際公共財である旨を強調し、日本関係船舶を含むすべての国の船舶の航行の安全確保を早期・迅速にということを求めた」と明かし、「ペゼシュキアン大統領とは、引き続き意思疎通を継続していくことで一致した」と述べた。
ペゼシュキアン大統領からは、現下の情勢に関するイラン側の立場について説明があったというが、高市総理はイラン側からの具体的な発言内容は明かさなかった。
高市総理は今後の取り組みについて、「これまでも、政府としては、国際社会と緊密に連携しながら外交的取り組みを進めてきている。昨日はUAEとの首脳電話会談も行ったが、引き続き、私も含めあらゆるレベルで主体的に取組を進めていく考えだ」と強調した。