今シーズン(2025年11月~2026年3月)の雪による人的被害が、道内で合計175人にのぼったことがわかりました。このうち死亡した人は10人で、全員が除雪作業中の事故でした。
北海道が4月8日に発表した速報値によりますと、死者10人、重傷34人、軽傷131人の計175人が被害を受けています。
死者の発生状況は以下のとおりです。
▼1月9日 上川管内愛別町 75歳男性 除雪作業中に心肺停止
▼1月25日 宗谷管内中頓別町 67歳男性 除雪作業中に屋根から転落
▼1月26日 札幌市 92歳 除雪作業中に屋根から転落
▼1月29日 後志管内留寿都村 75歳男性 除雪作業中に屋根から転落か
▼1月29日 留萌管内羽幌町 88歳女性 除雪作業中に屋根から転落か
▼2月04日 札幌市 80歳男性 除雪作業中に屋根から転落か
▼2月10日 上川管内美深町 63歳男性 除雪作業中に屋根から転落か
▼2月14日 深川市 63歳女性 除雪作業中に落雪に巻き込まれ融雪槽に落下か
▼2月15日 オホーツク管内大空町 92歳男性 除雪作業中にはしごから転落か
▼2月18日 札幌市 68歳男性 除雪作業中に落雪に巻き込まれ屋根から落下し生き埋めに
月別では、1月が死者5人・重傷11人・軽傷51人と最も多く、次いで2月が死者5人・重傷5人・軽傷50人となっています。
被害の原因別内訳をみると、屋根からの転落が45人(25.7%)、はしごからの転落が35人(20.0%)、落雪・落氷が23人(13.1%)、除雪機による事故が12人(6.9%)、その他が60人(34.3%)でした。
年齢別では65歳以上が全体の71.4%を占め、75歳以上だけでも81人(46.3%)にのぼります。死者10人も全員が60~90代で、高齢者が除雪作業中に命を落とすケースが際立っています。屋根やはしごからの転落が原因の半数近くを占めており、高所での除雪作業の危険性が改めて浮き彫りとなりました。
過去10年間の死傷者数と比較すると、2025年度の175人は前年の244人から69人減り、2019年度の119人に次いで少ない水準ですが、死者10人は平年並みで推移しています。道は引き続き、1人での除雪作業を避けることや、屋根の雪下ろし時の命綱の使用を呼びかけています。