2025年11月に発生した大分市佐賀関の大規模火災で、現場の総指揮を執った消防署長が当時の緊迫した状況を語った。
最大瞬間風速約10メートルの強風で火の粉が舞い上がり、196棟が焼失、1人が死亡した。
発生から17日目、ようやく鎮火に至ったという。
火の勢いに現場は緊迫…消防隊員が記録した最前線
2025年11月18日、大分市佐賀関で起きた大規模火災の最前線で消火にあたった消防隊員が記録した映像。

消防隊員が「飛び火で(燃えて)いってる。囲まれなければいいな。それが怖い」と話している。
あまりの火の勢いに、現場は緊迫している。
消防隊員が、「放水態勢は整っていますか。こちらも放水願う」と無線で連絡を取っていた。
3月30日にFNNが取材したのは、当時現場で総指揮を執っていた大分市消防局・東消防署の署長(当時)・定野浩之さん。
明かされたのは、当時の緊迫した状況だ。

定野浩之さんは、「住宅が密集している地域は火柱が数十メートルに昇って」と説明した。
当時、最大瞬間風速は約10m/sとみられ、舞い上がった火の粉によって被害が拡大していったという。

定野さんは、「風が強くてなかなか近づけない。どこを先に手をつけていいか。いろいろ火災を経験しているんですけど、そういう私でも恐怖心はありました」と話す。
港町は一変…1人死亡しその他住民は避難
火災発生の翌日2025年11月19日、かつてののどかな港町は一変していた。
焼き尽くされた建物、狭い道路には無数のホースが張りめぐらされている。

100人以上の消防隊員や消防団員が懸命な消火活動を行い、発生から17日目。
建物196棟を焼き、ようやく鎮火に至った。

定野さんは、「残念ながら1名の方が亡くなってしまったんですけど、残りの住民の方はすべて避難したということで、それが一番の私たちの活動のうえで大事(なこと)だったと思っています」と話している。
(「イット!」4月3日放送より)
