鳥取県米子市の居酒屋で起きた集団食中毒で、患者が18人に増加していたことが明らかになりました。米子保健所によるとその後の検査の結果、患者と居酒屋の従事者の便からノロウイルスが検出されたことから、食中毒を引き起こしたのはノロウイルスであることを特定しました。
集団食中毒が発生したのは、米子市角盤町の居酒屋千華で、3月30日に米子市内の医療機関からの連絡で判明、28日に居酒屋千華を利用した複数のグループから下痢や吐き気、嘔吐、発熱などの症状を訴える有症者がいることが分かり調べた結果、31日午前11時半の時点で、患者は3グループ13人でしたが、その後新たに5人の患者が確認され、食中毒被害は4グループ18人になったことが分かりました。
保健所は、この居酒屋での食事を原因とする食中毒と判断し、患者13人と従事者3人の便を調べた結果、いずれも「ノロウイルス」が検出されたことから、この「ノロウイルス」が要因であると特定しました。
患者18人はいずれも下痢や吐き気、嘔吐、発熱などの症状を訴えていましたが、重症者はなく、全員が快方に向かっているということです。
公益社団法人「日本食品衛生協会」によると、ノロウイルス食中毒の特徴は、以下の通り。
空気が乾燥する冬場を中心に、起きやすいものの、近年は夏場でも普通に発生。ノロウイルスは、細菌よりさらに小さく、人の体内(小腸)でしか増えず、自然界での抵抗性が強く、長期間生存。
10~100個と、非常に少量のウイルス量で人に食中毒を起こすほか、食品を食べることで起こる食中毒以外でも、吐物や便、トイレ等で感染することがあります。
原因となる食品を食べてから、平均1~2日程度で発症。下痢、嘔吐、発熱、吐き気、腹痛を起こします。
症状は2~3日で治まるものの、発症後2~3週間はふん便中にノロウイルスを排泄し続けるケースが多く、陰性であることの確認と日頃からの健康チェック、的確な手洗いが重要だとしています。
原因となる食品については、加熱不十分な二枚貝による場合が2割、調理する人の手指などを介して、ノロウイルスが食品についたことが原因となる場合が8割程度。(パン、菓子、きざみのり、すし等のあらゆる食品)。
吐物や下痢便が、チリホコリとなったものを吸い込んで感染する場合もあり、いずれにしても患者等のふん便が口から入ることによっておこります。
予防法としては、日頃から衛生的な手洗いを行うこと。特にトイレ使用後や調理前には十分な手洗いをすること。
二枚貝を加熱調理する場合は、十分に加熱(中心温度85~90℃90秒間以上)。
下痢や嘔吐等、体調不良時には調理しないこと。
家族に嘔吐や下痢をしている人がいる場合も手洗い・体調管理に気をつけること。
残菜は密封して捨て、吐物処理やトイレ清掃は使い捨ての手袋、マスクを着用して行い、吐物・使用済み資材はビニール袋に入れて密封して捨てること。
1000~2000ppm次亜塩素酸ナトリウムによる清拭消毒も行い、使用済み資材は同じ袋に入れて捨てること。
衣類やカーペットが吐物で汚れた場合は、他にウイルスを拡散しないように注意深く汚れを落とし、熱湯などで消毒。(汚染を拡大しない処理は難しく、廃棄した方が良い場合もあります)。
調理器具や調理台などは、いつも清潔にし、熱湯や次亜塩素酸ナトリウムで消毒すること。