「あ、クマだ!」「こわい」「でかい!」
高速道路を走行する車内での会話。目の前をクマが悠々と横断していく。
3月29日、北海道遠軽町の旭川紋別自動車道・白滝インターチェンジ付近で撮影された。
相次ぐ目撃情報
3月に入ってクマの目撃が相次いでいる。
15日には、根室市を走るJR花咲線の列車のすぐそばを走るクマの姿も捉えられている。

札幌市で対策強化
30日、札幌市中央区の円山西町で、ヒグマ対策用のごみ箱が設置された。
2025年、この周辺の住宅街でクマの出没が相次ぎ、学校が臨時休校するなど住民には不安が広がった。
そこで、対策用のごみ箱を試験的に設置。

「クマが中にごみがあるのが分かっていても、取れない構造になっている。(スイッチを)押しながら開けるのは難しい。クマが開けにくい構造になっている」(札幌市 環境共生担当課 清尾崇さん)
厚さ2ミリの鋼材でできていて、重さは1トン以上。

クマが叩いても壊れないほど頑丈。
中が見えずにおいがもれにくいので、クマを寄せにくい効果が期待できる。
「ここに置かれると聞いた時はうれしいという安心感があった。ゴミ出しも徹底していた。前の日から出さないなど」(付近の住民)
クマを人間の生活圏に引き寄せないためには、ごみの管理が重要である。

2025年7月、福島町で新聞配達の男性がクマに襲われ死亡した事故。
現場付近のごみ箱が荒らされていた。
人里に下りてごみをあさり人間の食べ物の味を知ったクマは、その後も執着すると言われている。

ハンターが語る「異変」
今後も人里に出没するケースが増えるのだろうか。
クマの春期管理捕獲に当たったハンターは異変を感じている。
「通常このタイミングで春グマ探索をしたら足跡などが見つかるはずだが、現段階で全く足跡が見つからない。本当にその地域にいないのか、冬眠穴から出てくるタイミングが単に遅れているだけなのかわからない」(札幌市ヒグマ防除隊 玉木康雄隊長)
2025年の駆除により個体数が減ったのか、それとも冬眠明けが遅れているのかは不明だという。
ただ、市街地で出没を繰り返したクマには、依然として注意が必要だという。
「それらのクマは人間の行動エリアで餌を得る動線ができあがっている。そのクマの数が少ないとしても人里に出てくる可能性はある」(玉木隊長)
