シリーズでお伝えしている「みやぶれ詐欺」。
今回は1本の電話から個人の資産を狙う詐欺をどう防ぐのか、最新のアプリを紹介。
利用者から「2分でできる親孝行」と評価されたアプリが役に立ちそうだ。
突然かかってきた1本の電話。
心当たりがない電話番号が表示されてもつい出てしまうことはないだろうか?

「『落とし物しませんでしたか』と電話がかかってきた。『期限がきょうまでです』と言われおかしいなと思った」
「不動産投資しませんか、老後心配ありませんか、という切り口で(電話が)来る」(いずれも市民)

銀行窓口での詐欺未遂
4月2日、札幌市中央区の北洋銀行で高齢の男性が携帯電話で話しながら順番待ちの整理券を取ることもなく窓口に駆け込んできた。

「お客様が携帯をお持ちになって『北洋銀行から電話がかかってきたんだけどこれはどういうことですか』という問い合わせを窓口で受けた」(北洋銀行西線支店 白鳥百恵支店長代理)
窓口の後ろから様子を見ていた支店長代理の白鳥さんが対応を代わる。
「窓口の者に携帯を持ってお話をしているので、不審に思って後ろから『どうしたの』と」(白鳥支店長代理)
男性に代わって携帯電話に出た白鳥さんは北洋銀行の者だとは知らせずに相手の用件を聞く。

なんと相手は「北洋銀行」を名乗ってきた。
「相手は『北洋銀行本局のサポートセンターの者です』と話していたが『本局』という部署はないのでおかしいなと思いながら(男性から)電話を借りた」(白鳥支店長代理)
白鳥さんが電話番号を問い詰めると相手は電話を切った。

男性のもとにはこの数日前「年金が受け取れなくなる」などと電話がかかってきていて、その際男性はコンビニでATMの操作を指示される。
男性は自分ではそうと気付かないうちに約50万円を相手の口座に振り込んでしまった。

「不審に感じた場合は一度落ち着いて家族や銀行の窓口に気軽に相談して、振り込み前に違和感があれば相談してほしい」(北洋銀行西線支店 斉藤悠史支店長)

道警によると「特殊詐欺の最初の接触手段」で最も多いのは電話。
携帯電話と固定電話をあわせると全体の約60パーセントに上る。

詐欺対策アプリの登場
そんな中、2025年3月、NTTタウンページから警察庁推奨の「詐欺対策アプリ」がリリースされた。
「詐欺の電話に使われている番号をブロックもしくは警告表示をしたり、データベースを使って電話の発信、着信で(詐欺の)電話番号にヒットしたら出すという仕組み」(NTTタウンページサービス開発部 宇都宮満さん)
接触手段である電話をブロックすることで被害を防ごうというのだ。
「スマートフォンを使う人にとにかく(アプリを)使ってほしい。詐欺被害を防ぎ、電話を安心して使える社会を広げていきたいという願いを込めた」(宇都宮さん)

まず電話で接触してくる詐欺が多いため、今回お勧めするのが、このNTTタウンページがリリースした「詐欺対策アプリ」。
アプリをインストールして、 通知の許可の設定。チュートリアルで使い方を確認し、権限許可をすると設定完了。
「 2分でできる親孝行」と評する人もいるくらい簡単だ。
実は、NTTタウンページ、紙の電話帳は、3月末で発行を終了したが、これまで蓄積した膨大な電話番号のデータを、このアプリで活用しようということ。

企業・団体から電話が来たらアプリがその名前を表示してくれるため、登録していない電話番号でも、どこからの電話なのかを表示してくれる。
その中で、詐欺グループの電話については、「詐欺の電話の可能性がある」と警告が出たり、ブロックしてくれる。
これさえあれば、すべて防げるというわけではないが安心材料に「詐欺対策アプリ」活用していただきたい。
