4月1日から始まる新年度、私たちの暮らしの何が変わるのか、テーマごとにシリーズでお伝えしています。
今回のテーマは「変わる松江市の路線バス」、櫃田記者とお伝えします。
路線バスを巡って何が変わるんでしょうか?
櫃田優果記者:
松江市では4月1日から、「共同運行」が始まります。
ライバル同士のバス会社が協力して路線を守ろうという取り組みで、すでに広島市や岡山市でも始まっていて、松江市は全国で10例目となります。
アナウンサー:
全国的にも「先進的」な取り組みと言えそうですが、なぜ導入されるのでしょうか?
櫃田優果記者:
背景にあるのは、深刻化する運転手不足です。
松江市でも、2024年から運転手不足による路線の廃止や減便が相次ぎました。
こうした事態を避けるため、始まるのが市の交通局と一畑バスによる共同運行です。
両者で重複する区間がある2つの路線でルートを統一し、両者がひとつの会社のように運転手や車両を出し合います。
その一部の区間で、午前9時から午後4時まで20分ごとの等間隔で運行されます。
また、運行本数も全体で平日は13便、休日は15便増やされます。
櫃田優果記者:
等間隔ダイヤの導入で待ち時間が減り、いつバスが来るのかが分かりやすくなり、利用しやすくなることが期待されます。
アナウンサー:
他に変わる点はありますか?
櫃田優果記者:
運賃も変わります。
共同運行に伴って運賃が共通化されます。
市の中心部のこちらの範囲では、どちらのバスに乗っても一律250円の均一運賃になりますが、乗車区間によって値上げとなる場合があります。
また、この範囲を超える場合、距離に応じた運賃が上乗せされ、現在の運賃が260円を超える区間では1割の値上げとなります。
運賃の改定は消費税率の改定を除くと1996年以来30年ぶりです。
アナウンサー:
便利になる一方、値上げになるんですね。
櫃田優果記者:
値上げによる増収は人材確保に向けた運転手の待遇改善などに充てられる予定で、2028年度には市と一畑合わせて約1億9000万円の収支改善が見込まれています。
一畑バス・吉田伸司社長:
地方の都市で一般路線を黒字化していくのは難しい。
地域の自治体の皆さん方と話をしながら進めなければならない。
運転手の労働条件の向上を図りながら運転手を確保していくひとつの態勢ができたと思う。
松江市・上定市長:
市民のみなさんにはたくさん乗っていただいて利便性を確かめていただいて、またお声を頂戴したうえで常に改善を図っていきたい。
櫃田優果記者:
深刻化な運転手不足が続くなか運転手や車両を有効活用する共同運行は、今後さらに広がるかもしれません。
アナウンサー:
ここまで櫃田記者とお伝えしました。
4月1日は松江市のガス事業民営化についてお伝えします。