広島本大賞は宇佐美まことさんの「13月のカレンダー」

今回のサキドリのテーマは、「この春読みたい!話題の一冊」です。

まずご紹介するのは、先日授賞式が行われた広島本大賞。
今回で15回目となる広島本大賞は、県内の書店員たちが、広島にまつわるイチオシの本を選定するプロジェクトです。

【中西敦子アナ】
「広島本大賞、楽しみにしてました」
【ジュンク堂書店・三浦明子さん】「ありがとうございます」
【中西アナ】「今年はどのくらいの作品がノミネートされたんですか?」
【三浦さん】「今年は10作品。児童書だったり小説だったりエッセイだったりとか。ノミネート作全部読んでいただきたいぐらいいい作品が揃いました」
【中西アナ】「その中から今回受賞作品が決まったということで」
【三浦さん】「はい。こちらですね。宇佐美まことさんの『13月のカレンダー』です。こちらは戦争をテーマに書かれているんですけれども、もう読まれましたか?」
【中西アナ】「はい。ちょっととぼけたふりをして聞いたんですけど」
【三浦さん】「技をきかせますね」
【中西アナ】「読んだんですよ昨日。1日でスルスル読めてしまって。人生で読んだ本の中でもトップクラスに心に残りました」


【三浦さん】「元々戦争の話なんですが、ある時男の子が実家のある松山に帰った時に13月まで書かれたカレンダーを見つけるんですね。そこから物語がスタートするんですけれども。やっぱり私たち、原爆だったり戦争だったりというところを語り継いでいかないといけない役割があると思うんですけれども、そこを宇佐美さんが切り込んで書かれた小説になっています」
【中西アナ】「主人公が凄惨な記憶と向き合うことで強くなっていくような物語」
【三浦さん】「ほんとそうですね。なんか背中を押されるというか」
【中西アナ】「私も読み終わった時に主人公と一緒に強くなれたような気がして」
【三浦さん】「疑似体験ができるっていうのが本の魅力だと思うんですけど、まさにそれを中西さんがこの13月のカレンダーで経験していただいた」
【中西アナ】「読んだら強くなれる一冊という感じですね」
【三浦さん】「素晴らしいコメントをありがとうございます」
【中西アナ】「ほんとに良かったです」

ノンフィクション部門の大賞は清水浩司さんの「くらくら西条」

続いて、ノンフィクション部門の大賞に選ばれたのが清水浩司さんの『くらくら西条』です。

【三浦さん】「西条の様々な酒蔵を通して西条の魅力であったり日本酒の魅力というのを清水浩司さんが自分で体験しながらこちらの作品を書かれています。で、今回この広島本大賞の特別帯というのを作ってくださって。このシルバーの帯が。通常こちらなんですけども今回はなんとこの後ろに」
【中西アナ】「うわ、すごい!」
【三浦さん】「広島本大賞の過去受賞作すべてを清水さんが読んだ感想を書いていらっしゃるんですよ」

【中西アナ】「何がすごいって、帯の裏側に書いてあるのがすごいですよね。これだけで一冊の本ぐらいの価値があるじゃないですか」
【三浦さん】「まさにそうなんです。これ自体はお酒のガイドみたいになってるんですけれども、ぜひこっちでも楽しんでいただけたら嬉しい」
【中西アナ】「一冊買ったら二冊分ついてくるみたいな」
【三浦さん】「ほんとにそういうことですね」

広島本大賞特別賞は「もののけダイアリー」

そして、広島本大賞特別賞に輝いたのは、春休みの子供たちにも読んでもらいたいおすすめの一冊です。

【三浦さん】「『もののけダイアリー』です。ジャンルとしては児童書になるんですけれども、」三次にもののけミュージアムがあるのをご存じですか?」
【中西アナ】「はい。行ったことあります。色んな妖怪知れて」
【三浦さん】「好きそう。好きそう。あれをきっかけに稲生物怪録から話が作られているんですけれども。文字も多いですけれど、きちんとルビもふってありますので小学生くらいのお子様でも読んでいただけますし。こちらの仕掛け、なんと開いても読めるようになっている」

【中西アナ】「1ページ1ページこういう形なんですか?」
【三浦さん】「そうなんです。文章を読みながらこの部分もすごく可愛らしい絵なので、ちょっと飾ってあっても可愛くないですか?大人の方も楽しんでいただけますので、良かったらこれを持ってまたもののけミュージアムに行っていただけたら」
【中西アナ】「もっと妖怪について詳しくなれますね」


春からの新生活におすすめの一冊は自分で書く本

続いて、春からの新生活におすすめの一冊。ここ数年、若い世代を中心に大ブームとなっている話題の本があるんです。

【三浦さん】「中西さん、『マイブック』って聞いたことありますか?」
【中西アナ】「いや、聞いたことないです」
【三浦さん】「こちらなんですけれども、ちょうど2025年度版でもう25周年を迎えている昔からあるマイブック。新潮文庫から出ているんですけれども」
【中西アナ】「ちょっと中を見てもいいですか?」
【三浦さん】「もちろんどうぞ」
【中西アナ】「あら?何も書いてない」
【三浦さん】「そうなんです。自分で書きこんでいく自分の本なんですよ。日付が入ってるんですけれど。ここにその日あった事だったり何か記念のチケット、そういったものを残すいわゆる日記帳なんです」
【中西アナ】「なるほど」
【三浦さん】「その日あった事を書き記す、アウトプットするということが今すごく注目されていて。さらには人が書いた日記を読むというのがめちゃめちゃ流行っているんですよ」
【中西アナ】「え?そうなんですか」

【三浦さん】「だから中西さんの2026年の1年間を誰かに読んでもらうとかでもいいと思います」
【中西アナ】「じゃあちょっと1年後にプレゼントしてもいいですか?」
【三浦さん】「ほんとですか?楽しみにしちゃいますよ」
【中西アナ】「ちょっと恥ずかしいかもしれないです」
【三浦さん】「文庫手帳なんかは、ちょっと手帳っぽさがさらに進化してる感じになりますね」
【中西アナ】「確かに。予定とかも書けそうですね。オシャレですよね、こういう風に本として持ってて中を開いたら実は手帳っていうのが」
【三浦さん】「ねずみくんの絵本もすごく人気のものなんですけど、これは中がノートのような形になっているんですけどイラストが入っていてすごく可愛いですよね」
【中西アナ】「そうですね。持ってるだけでテンション上がりそうな感じですね。本ってもう読むだけじゃないんですね」
【三浦さん】「そうなんです。自分で書く時代になっています」
【中西アナ】「新しい本の形を知れたような気がします。ありがとうございます」
【三浦さん】「ありがとうございます」

テレビ新広島
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