富山地方鉄道「本線」の存続について話し合う会合が先ほどから開かれ、あいの風とやま鉄道との並行区間を維持する場合と廃止する場合の費用の試算結果が示されました。
富山地方鉄道の本線、滑川ー宇奈月温泉間は、不採算を理由に2027年度以降の存続が未定となっていて、特に、あいの風とやま鉄道と並行して走る滑川ー新魚津間の存続・廃止を焦点に議論が続いています。
24日午後6時から始まった検討会には、新田知事や沿線自治体の市長・町長、それに富山地鉄の中田社長が出席。
新魚津から東、宇奈月温泉までを存続させることを前提に、あいの風との並行区間を維持した場合、廃止した場合の費用の試算が示されました。
1つ目のパターンは滑川―新魚津間を現行のダイヤで維持した場合。
2つ目は乗客を乗せた営業運行を廃止しつつ、車両検査のため線路を維持した場合。
3つ目は運行そのものを廃止し、将来的に線路を撤去する場合です。
今後10年でかかる合計の費用は、現状維持の場合が最も抑えることができ、約136億円。
最も費用がかさむのは、運行を廃止して線路を撤去する場合で、180億円ほどに上ります。
費用がかさむ理由として、滑川駅や新魚津駅からあいの風の駅までをつなぐ橋の新設、廃止される駅の住民の代わりの移動手段となるバスの運行、さらに車両の新たな検査施設の整備などをあげています。
一方、10年後の営業収支は線路を撤去する場合が最も改善され、9.1億円の収入に対し、費用は16.5億円と、年間7.4億円のマイナス。
現行ダイヤを維持した場合は、年間8.8億円のマイナスを見込んでいます。
また、魚津駅の同じホームであいの風と地鉄を乗り換えできるようにした場合の初期費用は約204億円となり、あいの風の車両が地鉄の宇奈月温泉駅まで乗り入れた場合は、費用がさらにかさむということです。
県はこの調査結果に対するそれぞれの自治体や地鉄の意見を踏まえ、新年度以降、本格的な議論を進めるとしています。