中東情勢の悪化でガソリン価格が急激に上昇し、先週は平均小売価格が過去最高値を更新しました。秋田県横手市でシイタケを栽培する農業法人は、温度管理などのため灯油を使用します。燃料価格の上昇でコストがかかり増しになる中、工夫を凝らして栽培を続けています。
横手市の農業法人Pilz(ピルツ)は、シイタケ栽培のほか、県産のナラの木を活用してシイタケの菌床を作り出荷しています。シイタケの年間出荷量は241トンに上ります。
Pilz・畠山琢麿代表:
「灯油代が上がってきたのを実感している。菌床ブロックの製造やハウス内でも使っている」
灯油は、シイタケを育てる農業用ハウスの中の温度を一定に保つために欠かせないほか、消毒などの機器にも使用します。
これまで灯油代は1カ月で30万円ほどでしたが、1リットル当たり20~30円かかり増しになっています。
Pilz・畠山琢麿代表:
「価格が2割近く上昇しているので、経費をどう抑えるかと頑張っている中で、課題感としてある。機械の立ち上がりの温度上昇の角度をどういうふうにつけるかによって、必要な殺菌温度に到達する時間を短くできるので、日々研究している」
先が読めない世界情勢。生産者は不安を抱えながらも、おいしい農産物を多くの人に届けようと懸命に栽培を続けています。
畠山代表は「シイタケの品種を高温耐性のあるものに変えていくと夏のエアコンの使用量が少なく済んだり、冬場は温度がいらなくても育つような品種に変えることも考えていかないといけない。農業生産を少しでも灯油に依存しない形に近づけられると思う」と話しています。