大手レシピサイトのクックパッドが、3月19日までに公開した新機能「レシピスクラップ」が物議を醸しています。

青井実キャスター:
山口さん、利用者の人にとっては便利な機能である一方で、レシピの考案者である料理研究家の皆さんからは反発の声が上がっているということですが。

SPキャスター・山口真由さん:
便利さと権利の感覚ってバランスが難しいですよね。

まずは法律的な面から見ると、料理レシピ自体はアイデアにとどまっている状態であれば、原則として著作権は認められないということです。

ただ、レシピ本のような著者の工夫を凝らしたレシピや文書の配置、写真などについては、著作物性が認められる可能性があり、無断転載をすると著作権法に違反する可能性があるといいます。

では、企業の危機管理側から見るとどうなのか。

危機管理に詳しい桜美林大学・西山守准教授によりますと、クックパッドのようなプラットフォームサービスは、「レシピ考案者とサイト側がウィンウィンの関係にならなければならない」という指摘と、「レシピの考案者に利益が還元されたり、元サイトに誘導されたりする仕組みをきちんと考えるべきではないか」という指摘がありました。

クックパッド側も、機能の仕様も含めた見直しを進めていくと発表はしています。

青井実キャスター:
山口さん、そういう意味では、SNSで生計を立てている方にとって死活問題だというところは分かりますよね。

SPキャスター・山口真由さん:
クックパッドは素人同士がレシピを交換している時は一世を風靡(ふうび)したけど、インフルエンサー時代、多くがフォロワーを持つような時代には対応できていないという批判がありますよね。
でも、インフルエンサー、プロで、これで生計を立てているという時、それをリスペクトしないとこういう炎上によって、企業も風評的なダメージを負うという部分があると思いますね。

青井実キャスター:
西山准教授が指摘するウィンウィンの関係に、という部分が難しくなってきますよね。

SPキャスター・山口真由さん:
どうなんですかね、クリエーターに還元するというのが、クリエーターエコノミーで言われていることですけどね。

青井実キャスター:
今、いろんなものがAI(人工知能)でまとめられるようになって、元の記事へのアクセスが減っているなんていう現状もあるわけですから。

SPキャスター・山口真由さん:
やはり原点に対するリスペクトは、法律とは別に忘れてはいけないと思います。

青井実キャスター:
まさに人の気持ちを大切にして、ウィンウィンの関係を築いていってほしいと思いました。